卵巣がんではなぜ腹水が溜まるのですか？腹水が溜まる場合、ステージはどのくらいですか？

卵巣がんは腹水がたまりやすい代表的な悪性腫瘍（がん）のひとつでですが、その機序は複合的でありさまざまな原因が考えられます。

主な機序としては、炎症性サイトカインなどによる血管透過性の亢進や、腫瘍細胞によるリンパ管の閉塞が挙げられます。卵巣がんに伴い腹水がたまることで、息苦しさなどの症状が出現しやすくなるだけでなく、がんが転移しやすくなったり、治療への反応が悪くなることがあり、卵巣がんの治療を行う上で腹水の有無は非常に重要な要素となります。

卵巣がんにおいて腹水はさまざまなステージ（病気の進行具合を示す分類）でたまることがありますが、一般的には進行した状態でよりたまりやすいといえるでしょう。