急性冠症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
基本的には、できる限り早急に心臓の血流を再開させるために、カテーテル治療などの手術を行います。
急性冠症候群の場合、治療の目標はできる限り早めに「冠動脈の血流を再開させること」にあります。
基本的には、診断後に、
などの使用を行い、速やかに心臓カテーテル検査を行います。そして、病変を確認後、迅速に心臓カテーテル治療を行います。
心臓カテーテル治療では、閉塞した血管の血栓の吸引や、狭窄部位を特殊な風船(バルーン)で広げる処置などを行います。その後、金属の筒状のステントを留置することで、血管の流れを改善させます(部位や病変の状態によってはステントを留置しないこともあります)。
病変が非常に複雑で、カテーテル治療が困難な場合には、心臓バイパス術を行い、閉塞・狭窄部を迂回したルートで心臓に血流を送れるようにする手術を実施することもあります。
発症後12時間以上が経過し、全身の血行状態が安定し、不整脈などの合併症もなく胸痛が消失している場合には、緊急でのカテーテル検査・治療を行わず、血管拡張剤や血栓溶解療法を行って、後日検査・治療を行うこともあります。
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最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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