ALK陽性非小細胞肺がんで脳転移がある場合、どのような治療が行われますか?
ALK陽性肺がんにはALK阻害薬が勧められ、脳転移には放射線治療や手術が考慮されます。
非小細胞肺がんの検査でALK融合遺伝子が陽性と診断された場合、ALK阻害薬(ALK-TKI)と呼ばれる薬を用いた治療が勧められます。この薬は全身に作用して、がんの進行を抑えることを目的としています。
一方、脳に転移がある場合は、転移の状態や症状の有無によって以下のような治療が検討されます。
脳転移が単発の場合
病巣にピンポイントで放射線を当てる定位放射線照射や手術が勧められることがあります。
症状がある脳転移の場合
症状を和らげるために放射線治療や手術が勧められます。
複数の脳転移がある場合
放射線治療が勧められることがあります。
ALK阻害薬の中には、脳に転移したがんにも効果が期待できるものがあるため、全身の治療と脳転移に対する局所的な治療(放射線治療や手術など)を組み合わせて、最も適切な治療方針が検討されます。
治療の選択は、患者さんの全身状態や脳転移の状況を、専門医が総合的に判断して決定します。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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