大腿骨頸部骨折の場合、禁忌肢位(避けるべき姿勢や動作)はありますか?

人工骨頭・人工関節の手術が行われた場合、股関節の過度の屈曲、内旋、内転は避けましょう。

解説

大腿骨頸部骨折の術後、特に人工骨頭置換術や人工股関節全置換術を受けた場合、以下の禁忌肢位(避けるべき姿勢や動作)があります。
大腿骨頸部骨折の術後に避けるべき動作を説明する図です

  • 股関節の過度の屈曲: 90度以上の屈曲(膝を胸に近づける動作)は避けるべきです。低い椅子に座る、前かがみになる、靴下を履く際に足を持ち上げるなどの動作に注意が必要です。
  • 内旋(内側への回転): 足先を内側に向ける動作は避けるべきです。
  • 内転(正中を超えて内側に動かす): 脚を交差させる、健側に向かって骨折側の脚を動かす動作は避けるべきです。
  • これらの複合動作: 特に屈曲+内旋+内転の複合動作(例:正座、あぐら、横座り)は、脱臼リスクが高まるため避けるべきです。

これらの制限は、手術方法や個人の状態によって異なり、時間経過とともに緩和されることもあります。具体的な制限や期間については、担当医や理学療法士の指示に従うことが重要です。

また、骨接合術を受けた場合は、体重負荷の制限が設けられることがあります。いずれの場合も、無理な動作は避け、痛みがある場合はすぐに中止し、医師に相談することが大切です。

公開日

最終更新日

まつだ整形外科クリニック 整形外科

栗原 信吾 監修

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