大腿骨頸部骨折の術後に気をつけることはありますか?
禁忌肢位の回避、転倒予防、リハビリ継続、創部管理、合併症の早期発見が重要です。
大腿骨頸部骨折の術後には、以下の点に注意することが重要です。
- 禁忌肢位の回避: 手術方法によって異なりますが、一般的に股関節の過度の屈曲、内旋、内転は避けるべきです。特に人工関節置換術後は脱臼リスクがあります。
- 荷重制限の遵守: 医師から指示された荷重制限(全荷重、部分荷重、非荷重など)を守りましょう。骨接合術後は特に重要です。
- 創部管理: 傷口の清潔を保ち、発赤、腫脹、排液、痛みの増強などの感染徴候に注意しましょう。
- リハビリテーションの継続: 医師や理学療法士の指導に従い、筋力強化や歩行訓練などのリハビリを継続することが機能回復に重要です。
- 転倒予防: 再転倒による再骨折や人工関節の脱臼を防ぐため、環境整備や適切な歩行補助具の使用が重要です。
- 合併症の早期発見: 深部静脈血栓症(足のむくみや痛み)、肺塞栓症(突然の息切れや胸痛)、褥瘡(床ずれ)などの合併症の徴候に注意しましょう。
- 服薬管理: 処方された薬(痛み止め、抗凝固薬、骨粗鬆症治療薬など)を指示通りに服用しましょう。
- 定期的な通院: 経過観察のため、指示された通りに受診しましょう。
これらの注意点は、個人の状態や手術方法によって異なるため、具体的な指示は担当医に確認することをおすすめします。
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
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