線維性骨異形成症の場合、主にどのような治療をしますか?
無症状なら経過観察で済む場合があります。目立つ変形や骨折の場合には手術を検討します。
線維性骨異形成症の治療は、病変の範囲や症状、年齢によって異なります。
経過観察
症状がない単骨性病変の多くは、治療が必要にならず、定期的な診察で様子を見ることが多いです。特に、レントゲン検査などの画像検査で、この病気の特徴がはっきりしている場合は、すぐに生検(組織の一部を取って調べる検査)を行う必要は少ないとされています。
薬物療法
骨の痛みがある場合には、一般的な痛み止めの薬が使われます。また、骨粗鬆症の治療薬であるビスホスホネート製剤やデノスマブという薬剤が、痛みの軽減に役立つ可能性が報告されています。ただし、これらの薬が病気の進行を完全に止める効果があるかどうかは、まだはっきりしていません。
生活の注意
骨を強くするために、十分なカルシウムとビタミンDを摂ること、適度な運動、適切な体重を維持することも大切です。
一方で、以下のような重度の症状がある場合には、手術が検討されます。
- 骨の変形が目立つ場合
- 病的骨折を起こす可能性のある部位での骨折を予防するため
- 手足の機能障害を改善するため
- 顔や頭の骨の病変で、視力や聴力に影響が出ている場合
手術では、骨の形を整える骨切り術(こつきりじゅつ)や骨を補強する髄内釘(ずいないてい)やプレートによる固定術、病変を掻き出して骨を移植する方法などが行われます。これらの手術法や、そのリスクは病気の状況によって異なるため、十分に医師と相談することが重要です。


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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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