線維性骨異形成症が悪性化することはありますか?
非常にまれですが、悪性腫瘍(がん)に変化する可能性があります。
この病気は基本的に良性の病気ですが、ごくまれに悪性腫瘍(がん)に変化することがあります。この悪性化の発生率は、0.4%~4%と報告されており、非常に低い頻度です。
一方で、悪性化しやすいのは、次のようなケースです。
- 多骨性病変の場合:単骨性病変よりも、悪性化のリスクがやや高いとされています。
- マッカン・オルブライト症候群の場合:悪性化のリスクが高まると報告されています(約4%)。
- マザブロー症候群の場合:この症候群も悪性化のリスクが高いと考えられています(約8%)。
- 放射線治療を受けた既往がある場合:過去に放射線治療を受けた病変は、悪性化のリスクが増加すると言われています。そのため、線維性骨異形成症の方は、放射線治療を避けるべきとされています。
悪性化して発生する腫瘍の種類としては、骨肉腫(最も多い)、線維肉腫、軟骨肉腫、悪性線維性組織球腫などが報告されています。 悪性化のサインとしては、次のようなものに注意が必要です。
- 急激に痛みが強くなる:特に外傷がないのに痛みが急に増したり、痛みの性質が変わったりする場合。
- 病変が急に大きくなる:左右差や変形が目立つようになった場合。
このような変化に気づいた場合は、速やかに医療機関を受診し、CTやMRIなどの詳しい検査を受け、専門医に相談することが大切です。早期に診断することができれば、この病気が悪性化した腫瘍の予後は、他の同様の骨肉腫と同程度であるとされています。


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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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