アトピー性皮膚炎ではどのような塗り薬を使用しますか?
塗り薬であるステロイド外用薬は治療の基本であり、スキンケア外用薬の使用も推奨されます。また、ステロイドとは異なる新しい機序の塗り薬も発売されています。
塗り薬であるステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎の治療の第一選択薬として使用されることが多く、小児および成人に使用されます。炎症を十分に抑えることができ、有効性と安全性が立証されています。ステロイド外用薬は強さに応じてランク分けされ、個々の重症度に応じた適切な薬剤が選択されます。
市販もされているスキンケア外用薬としては、
- 白色ワセリン
- 尿素軟膏(ケラチナミンⓇなど)
- ヘパリン類似物質含有軟膏(ヒルマイルドⓇなど)
などがあげられます。これらを使用することで、低下している角質層の水分含有量を改善し、皮膚バリア機能を回復・維持することでアレルゲンの侵入予防と皮膚炎の再燃を予防でき、かゆみの抑制につながるとされています。
また、アトピー性皮膚炎の新たな治療薬として、
- カルシニューリン阻害外用薬:タクロリムス(プロトピックⓇ軟膏)
- JAK阻害外用薬:デルゴシチニブ(コレクチムⓇ軟膏)
- PDE4阻害外用薬:ジファミラスト(モイゼルトⓇ軟膏)
などが発売されています。これらの薬剤はステロイドとは異なったメカニズムで作用するお薬です。アトピー性皮膚炎の皮疹に対しても有効性が期待できるとのエビデンスがあり、医師の処方箋が必要となります。
公開日:
最終更新日:
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
アトピー性皮膚炎
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。