【画像で解説】膀胱瘤の見た目の特徴は?ステージ分類とは?
膀胱瘤について、特に知りたいことは何ですか?
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膀胱瘤のステージ分類について教えてください。
膀胱瘤のステージ分類について教えてください。
POP-Qという国際基準でステージ0〜IVの5段階に分けられます。
膀胱瘤を含む骨盤臓器脱の重症度は、「POP-Q(骨盤臓器脱の定量的評価法;Pelvic Organ Prolapse Quantification System)」という国際的に標準化された分類システムで評価されます。腟内の複数の測定点と、腟の入り口の位置を基準として脱出の程度を数値で表すことができます。ステージは0からIVの5段階に分かれています。
ステージ0
脱出なし。腟の壁はすべて腟の入り口より内側にある正常な状態。
ステージI
最も脱出した部分が腟の入り口より1cm以上内側。軽度の脱出だが、まだ腟内に収まっている。
ステージII
最も脱出した部分が腟の入り口から1cm以内(内側または外側)。腟口付近まで下がった状態。
ステージIII
最も脱出した部分が腟の入り口より1cm以上外側に出ているが、完全な脱出ではない。
ステージIV
腟壁がほぼ完全に脱出している状態(全体がほぼ腟外に出ている)。
ステージが高いほど重症で症状も強い傾向がありますが、ステージと自覚症状の程度が必ずしも一致するわけではありません。症状が軽くても重症と診断される場合や、症状が強くても軽症にとどまる場合もあります。がんなどの悪性な病気ではないため、治療方針はステージだけでなく、症状の程度・ご希望の治療法・年齢なども総合的に考慮して決定されます。
(参考文献)
Larissa V Rodríguez et al.“Transvaginal paravaginal repair of high-grade cystocele central and lateral defects with concomitant suburethral sling: report of early results, outcomes, and patient satisfaction with a new technique”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16194709/,(参照 2026-03-19).
Paola Calleja Hermosa et al.“Anatomical outcomes and complications of sacrocolpopexy using Surelift Uplift mesh: A multicentric observational study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38757476/,(参照 2026-03-19).
日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会.“女性下部尿路症状診療ガイドライン第2版”..https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/38_woman_lower-urinary_v2.pdf,(参照 2026-03-19).
膀胱瘤の見た目にはどのような特徴がありますか?
膀胱瘤の見た目にはどのような特徴がありますか?
腟口から柔らかいピンク色の膨らみが見えることがあります。
膀胱瘤の見た目の特徴は、脱出の程度(ステージ)によって大きく異なります。

軽症(ステージI・II)の場合
外から見ても膨らみがわかないことがほとんどです。内診(婦人科・泌尿器科の診察での触診)ではじめて確認されます。
中等症〜重症(ステージIII・IV)の場合
力んだとき(排便や咳のとき)や長時間立ち続けたあとに、腟の入り口から柔らかいピンク色ないし赤みがかった丸い膨らみが覗いたり、はみ出したりします。この膨らみは腟の粘膜(腟内側の組織)でできており、指で押せば腟内に戻すことができますが、力むと再び出てくることが多いです。長期間脱出が続くと、表面が乾燥して白っぽく硬く変化することもあります。その結果、表面に潰瘍(かいよう)が生じた場合は出血や痛みを伴うこともあります。
膀胱瘤と見た目が似た病気(直腸瘤・子宮脱・腸瘤など)もあるため、自己判断で確定することは難しく、医師による診察・検査が必要です。
(参考文献)
Christina Tso et al.“Nonsurgical Treatment Options for Women With Pelvic Organ Prolapse”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29885711/,(参照 2026-03-19).
Katherine Amin et al.“Surgery for Anterior Compartment Vaginal Prolapse: Suture-Based Repair”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30466703/,(参照 2026-03-19).
日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会.“女性下部尿路症状診療ガイドライン第2版”..https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/38_woman_lower-urinary_v2.pdf,(参照 2026-03-19).
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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
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