ステージ4の前立腺癌の場合、適切に治療すると余命はどのくらいですか?
個人差がありますが、適切な治療で5年以上、場合によっては10年以上生存される方もいます。
ステージ4の前立腺がんの余命は、以下のような転移の場所や量、がんの性質、年齢、体力、治療への反応などによって一人ひとり大きく異なります。そのため同じステージ4でも個人差があり、治療がよく効いて10年以上元気に過ごされる方もいらっしゃいます。
【転移の場所による違い】
リンパ節のみの転移
比較的予後が良く、骨盤内リンパ節のみの転移の場合はさらに予後が良いこともあります。適切な治療で10年以上生存される方もいます。
骨への転移
最も多い転移先で、転移の量によって予後が異なります。少量であれば長期生存も現実的です。
肺や肝臓への転移(内臓転移)
比較的予後が厳しく、集中的な治療が必要です。
【がんの性質などによる違い】
転移のある前立腺がんは大きく2つの時期を経て進行します。最初はホルモン療法が効きやすい時期があり、その期間は転移の量やがんの性質によって数ヶ月から数年まで個人差が非常に大きいです。その後、ホルモン療法が効きにくくなり去勢抵抗性前立腺癌に移行することが多いです。去勢抵抗性になった後も、新規ホルモン剤や抗がん剤など複数の治療を組み合わせることで生存期間の延長が期待できます。
【治療の進歩による改善】
近年はホルモン療法に新しい飲み薬や抗がん剤を組み合わせた治療が普及し、生存期間は以前に比べて大きく伸びています。ステージⅣのホルモン感受性の前立腺がんが、去勢抵抗性前立腺癌に移行しても、新規ホルモン剤やルテチウム療法(プルビクトⓇ)など新しい治療の選択肢が広がっており、治療をつなげていくことができます。
治療方針や見通しについては担当の先生と十分に相談し、それぞれの状況に合った治療を受けることが大切です。
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最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
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