陰茎がんの手術で陰茎を切除した場合、その後はどうなりますか?
陰茎切除後の生活では、排尿機能、性機能、見た目の変化(整容性)、心理的側面に影響が生じる可能性があります。
陰茎がんの手術で陰茎の一部(部分切断術)または全体(全切断術)を切除した場合、その後の生活の質(QOL)に様々な影響が及ぶことが知られています。
排尿機能
部分切断術の場合、残った陰茎の長さが2~4cmあれば、立って排尿できることが多いです。しかし、尿が広範囲に散らばる「尿線(にょうせん)の乱れ(spraying)」が問題となることがあり、排尿時に漏斗(ろうと)を使うなどの工夫が必要になることもあります。全切断術の場合、尿道会陰瘻(にょうどうかいんろう)造設術といって、会陰部(股の間、陰嚢と肛門の間)に尿の出口を作るため、座って排尿することになります。
性機能
陰茎の切除は、勃起機能、性欲、性交満足度など、性生活全般にわたって大きな影響を与える可能性が高いです。多くの研究で、これらの機能が術後に悪化することが報告されています。
整容性(見た目)と心理的側面
陰茎の見た目の変化は、患者さんにとって大きな心理的負担となることがあります。特に、体のイメージや男性としての自信に影響を及ぼし、生活の質を低下させることが報告されています。
近年では、がんをしっかり治療しつつ、可能な限り陰茎を温存する手術も検討されるようになってきています。


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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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