陰茎がん
「陰茎がん」とは、主に包茎やHPV感染、慢性炎症、喫煙などが原因で発症する陰茎にできるがんです。初期には痛みのないしこりや潰瘍、進行するとリンパ節の腫れや全身倦怠感が現れます。陰茎に異変を感じた場合は、早めに泌尿器科を受診しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
おすすめのQ&A
もっと見る病気について
包茎、高リスクHPV感染、慢性炎症、喫煙などが原因となりえます。
ステージ別で生存率が異なり、転移の有無が大きく影響します。
好発年齢は50〜70歳ですが、若年でも前がん病変やがんが発生する可能性はあります。
早期がんでは、陰茎温存手術や放射線治療を行うことで陰茎を温存できる場合があります。
はい、陰茎がんの中には、悪性黒色腫というほくろのようながんもまれにあります。
多くの場合、陰茎がんは見た目に変化があります。
陰茎の付け根のしこりがある場合、陰茎がんの可能性はありますが、その他の病気の可能性もあります。
陰部の皮下腫瘤が、陰茎がんの可能性はあります。
陰茎がんにおいて、リンパ節転移があることは病気が進行していることを示す指標となります。
ケーラー紅色肥厚症は、陰茎がん(扁平上皮癌)に進行するリスクのある病変(前癌病変)の一つです。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染は、陰茎がんの主要な危険因子の一つです。
はい、巨大コンジローマは陰茎がんの前癌病変の一つです。放置すると陰茎がんになることがあります。
陰茎がんは陰茎にできるがんの総称で、多くは皮膚がんの一種である扁平上皮癌です。
陰茎がんと前立腺がんが互いに影響し合うという明らかに直接的な関係は、今のところありません。
陰茎がんの予防には、陰部の衛生状態の改善やワクチン接種、禁煙、肥満の管理が有効とされています。
陰茎がんを放置すると、病状が進行し、予後(病気の今後の見通し)が著しく悪化します。
症状について
初期は痛みのない硬いしこりなどが主で、末期になると全身倦怠感や発熱などの全身症状を伴います。
陰茎がんの進行速度は、がんの進行度合い(病期)によって大きく異なります。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
肉眼的に認識できる腫瘍として、乳頭状、結節状、いぼ状、潰瘍形成、平坦などさまざまな形態があります。
主に亀頭と包皮に発生し、まれに陰茎幹部にもできます。
いいえ、あざが直接陰茎がんの症状である可能性は低いですが、念のため医師に相談してください。
陰茎がんは進行すると、局所症状の悪化に加えてリンパ節転移や遠隔転移による全身症状が現れます。
受診について
治療について
基本的に陰茎部分切断術を行いますが、施設によっては陰茎温存手術や放射線治療も検討されます。
がんの深さや悪性度に応じて、主に手術を行い放射線治療なども行われることがあります。
原発巣治療に加え、リンパ節転移に応じた鼠径リンパ節郭清が行われます。
切除手術、化学療法、放射線治療などを組み合わせた集学的治療が検討されます。
陰茎がんの治療ガイドラインとして「陰茎癌診療ガイドライン2021年版」の他にNCCNガイドラインや海外の泌尿器科学会のガイドラインなどがあります。
陰茎切除後の生活では、排尿機能、性機能、見た目の変化(整容性)、心理的側面に影響が生じる可能性があります。
診断について
検査について
(参考文献)
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