「陰茎がん」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
包茎、高リスクHPV感染、慢性炎症、喫煙などが原因となり得ます
陰茎がんの原因、なりやすい人の特徴は、包茎、HPV感染、慢性炎症、喫煙などです。
包茎(ほうけい)
陰茎がん患者さんの25~75%に見られ、強力な危険因子のひとつです。包皮の内側に垢のようなもの(恥垢)がたまり、不衛生になることや、ウイルス感染のリスクを高めることが考えられています。
発がん性の高いヒトパピローマウイルス(HPV)の感染
HPVは性行為によって感染するウイルスで、陰茎がん患者さんの約50%からHPV DNAが検出されています。HPV遺伝子産物が細胞のがん抑制遺伝子の働きを阻害して、がんを発生させやすくすると考えられています。
慢性炎症や炎症を起こす皮膚の病気
亀頭包皮炎など、亀頭や包皮に炎症が起こる病気にかかったことがある患者さんにも多く、これらが慢性的になるとがんのリスクが高まります。また、硬化性苔癬などの慢性的な炎症を起こす皮膚の病気も陰茎がんとの関連があります。
喫煙
陰茎がんの発症に対する明らかな危険因子であり、喫煙量が多いほどリスクが上昇します。
その他
肥満や、陰茎の外傷、不衛生な状態、女性パートナーの数が多いこと、乾癬(かんせん)などの治療に用いられるUVA光線療法などで、陰茎に炎症を起こす可能性があることも、陰茎がんの発症に関連すると報告されています。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
陰茎がん
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです