陰茎がんを放置するとどうなりますか?
陰茎がんを放置すると、病状が進行し、予後(病気の今後の見通し)が著しく悪化します。
陰茎がんは、早期に発見して適切な治療を行えば、根治(完全に治ること)が期待できます。しかし、治療せずに放置すると、次のような経過をたどることが考えられます。
局所での進行
まず、陰茎の病変がどんどん大きくなり、周囲の組織に深く浸潤していきます。これに伴い、痛み、出血、悪臭、分泌物といった局所症状が悪化し、生活の質が著しく低下します。
リンパ節転移
がん細胞はリンパ管を通って、足の付け根(鼠径部)のリンパ節に転移します。リンパ節転移の有無は、陰茎がんの進行の速さや予後(病気の今後の見通し)を決定する上で最も重要で、転移がある場合に治療が遅れると、5年生存率が大きく低下することが報告されています。
遠隔転移
さらに病状が進むと、がん細胞が血液の流れに乗って全身の様々な臓器(肺、肝臓、骨、脳など)に転移します。この遠隔転移が起こると、治療が非常に困難になり、生命に関わる極めて危険な状態となります。遠隔転移がある進行例の予後は極めて悪く、5年生存率が数%という報告もあります。このように、陰茎がんは放置すればするほど進行し、治療の選択肢が狭まり、命に関わる事態となるため、早期の受診と治療が何よりも重要です。


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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
日本泌尿器科学会. 陰茎癌診療ガイドライン 2021年版. 医学図書出版. 2021
日本泌尿器科学会.“陰茎癌”.NCCNガイドライン.https://www2.tri-kobe.org/nccn/guideline/urological/japanese/penile.pdf,(参照 2025-09-22).
Makoto Kawase et al.“Clinical Lymph Node Involvement as a Predictor for Cancer-Specific Survival in Patients with Penile Squamous Cell Cancer”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36005170/,(参照 2025-09-22).
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