陰茎がんのステージIでは、どのような治療を行いますか?
基本的に陰茎部分切断術を行いますが、施設によっては陰茎温存手術や放射線治療も検討されます。
ステージIの場合は、がんが陰茎の表面近くにとどまり、体の他の部位への転移がない状態なので、がんとともに陰茎も部分的に切断する方法や、陰茎の機能をなるべく温存する治療法も検討されます。
陰茎部分切断術
がんから2cm程度余裕を持って、陰茎を部分的に切除する手術方法です。この術式は日本において陰茎がんに対して保険収載されています。
ステージIでリンパ節に触れるしこりがない場合でも、目に見えないがん細胞がリンパ節に隠れている可能性が、20〜25%あるとされているので、手術の際に両側の太ももの付け根のリンパ節の手術が検討されることもあります。
陰茎温存手術
日本では保険収載されていませんが、がんを完全に取り除きつつ、可能な限り陰茎の形や機能を残すことを目的とした手術です。
- レーザー治療
- 広範囲局所切除術
- 環状切除術
- 亀頭剥離・再建術
- 亀頭摘除術
- モース顕微鏡手術
これらは、主に海外で開発・報告されており、がんの大きさや場所、悪性度に応じて選択されます。陰茎を切除する手術に比べて、局所再発率が高くなる傾向がありますが、再発しても適切な治療を行えば、長期的な生存率には影響が少ないと報告されています。
放射線治療
外照射(体外から放射線を当てる方法)や小線源治療(放射線を出す物質を腫瘍の近くに挿入または埋め込む方法)があり、早期の陰茎がんに有効な選択肢とされています。
外用療法
陰茎の表面にとどまるごく初期のがん(上皮内がん)に対して、イミキモドや5-フルオロウラシルなどのクリームや軟膏を患部に塗る治療法が選択されることがあります。
ステージIの陰茎がんは、腫瘍が上皮下結合組織に浸潤しているものの、脈管浸潤(血管やリンパ管への広がり)や神経周囲浸潤がなく、腫瘍の悪性度も低い(グレード1または2に相当)病態を指します。
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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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