陰茎がんでは陰茎を切除しなくてはいけませんか?

早期がんでは、陰茎温存手術や放射線治療を行うことで陰茎を温存できる場合があります。

解説

陰茎をなるべく残す手術方法(陰茎温存手術)や、放射線治療によって、陰茎がんであっても陰茎を温存する方法が検討されます。

もともと陰茎がんの治療において、がんの範囲から2cm程度の余裕を持って陰茎を切除する「陰茎部分切断術」や「陰茎全切断術」が保険が効く標準治療となっています。

しかし、これらの切除術は、患者さんの術後の排尿機能、性機能、さらには精神的な負担に大きな影響を与えるため、海外を中心に、がんを完全に切除して治癒を目指しつつも、可能な限り陰茎の形や機能を残す陰茎温存治療の方向へと進んでいます。

特に、初期の限局性陰茎がん(例えばステージTis/Ta/T1など、がんが比較的浅い部分にとどまっている場合)では、陰茎温存手術や放射線治療が有力な治療選択肢と位置付けられています。

陰茎温存手術は、陰茎を切断する手術に比べて、局所再発率がやや高くなる傾向がありますが、再発しても適切な治療(救済治療)を行い、こまめに経過観察することで、長期的な生存率にはほとんど影響がないと報告されています。

一部の放射線治療は保険適応になっています。日本では陰茎温存手術の普及がまだ進んでおらず、保険診療の対象となる術式は陰茎部分切断術や陰茎全切断術が主である点には注意が必要です。

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最終更新日

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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