アトピー性皮膚炎に治る前兆はありますか?
現時点で、アトピー性皮膚炎が治る前兆についての明らかな報告はありません。
現時点で、アトピー性皮膚炎が治る前兆についての明らかな報告はありません。
一方、治療の目安として用いられる重症度の評価方法はいくつかあります。中でも、厚生労働省科学研究班が開発した「重症度のめやす」はもっとも簡便な方法です。
この方法では、軽度の皮疹と強い炎症を伴う皮疹に分類し、その面積により軽度、中等症、重症、最重症の4段階に分けます。なお、強い炎症を伴う皮疹が少しでもあれば中等症以上となります。
アトピー性皮膚炎の重症度のめやす
軽症
面積にかかわらず、軽度の皮疹のみ見られる。
中等症
強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%未満に見られる。
重症
強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10% 以上~30%未満に見られる。
最重症
強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上に見られる。
以上は皮疹の面積を指標とした重症度ですが、その他に血液検査でアトピー性皮膚炎の重症度を客観的に測定することも可能です。
具体的には、TARC(Thymus and activation-regulated chemokine)、IgE、LDH、末梢血好酸球数等といった値が、アトピー性皮膚炎の重症度を反映すると言われています。
公開日:
最終更新日:
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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