虚血性心疾患で横になると胸が痛むことはありますか？

虚血性心疾患では、夜間就寝中に胸の痛みが出現することがあります。

特に、虚血性心疾患のひとつであり、心臓を栄養する血管を覆う筋肉が、一時的に痙攣することで血流の低下を引き起こす冠攣縮性狭心症では、冠動脈が縮みやすい夜間の就寝時から朝起きたころにかけて、つまり体を休めている安静時に症状が出ることが多いとされています。

寝る体勢になるための姿勢の変化だけで生じる胸の痛みの場合には、虚血性心疾患の典型的な症状らしさは乏しいです。

しかし、虚血性心疾患が進行して心不全の状態になってしまうと、寝るために横になった姿勢で、呼吸が苦しくなる症状が引き起こされることはあります。