虚血性心疾患に後遺症はありますか？

病状によっては後遺症が残ることがあります。

虚血性心疾患、特に心筋梗塞のように心臓の血管が詰まる病気では、広い範囲の心臓の筋肉に強い血流の障害が生じます。

病状が重く、心臓へのダメージが大きい場合、治療を受けても心臓のポンプ機能が完全に回復せず、心臓の働きが弱くなった状態が続くことがあります。

この状態が「心不全」と呼ばれるもので、終末期に至るまで、さまざまなつらい症状が現れる原因となります。

具体的には、以下のような症状が後遺症として続く可能性があります。

息切れや息苦しさ（呼吸困難）

少し動いただけで息が切れる状態となり、重症化すると安静にしていても呼吸が苦しく、特殊な呼吸補助治療が必要となることもあります。

強い疲労感やだるさ（倦怠感）

心臓から全身へうまく血液を送れなくなることが原因で生じます。

後遺症を残さないためには、虚血性心疾患の原因になるような生活習慣病の発症を予防することや、発症してしまった場合に速やかに適切な治療を受けることが重要です。