フルニエ壊疽は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
強力な抗菌薬のほかに、血圧を上昇させるような全身状態をサポートする薬を複数組み合わせて治療します。
フルニエ壊疽の薬物療法では、複数の種類の細菌に対応できる抗菌薬を点滴で主に使用し、全身状態が悪化して血圧が低くなりやすいので、その場合は、血圧が上昇しやすくなるようなお薬でサポートします。
主に使われる抗菌薬としては、ピペラシリン・タゾバクタム(ゾシンⓇ)やセフェム系抗生剤、嫌気性菌(けんきせいきん:酸素の少ない環境で増殖する細菌)をカバーするメトロニダゾール(商品名:フラジールⓇ)などがあります。
地域や施設、過去の抗菌薬の使用歴によって、抗菌薬に耐性のある菌(耐性菌)の分布に違いがあるので、上記以外の抗菌薬を使うことも多いです。症状や全身状態、採血の結果などを確認しながら、最適な抗菌薬に徐々に変更します。
副作用としては、抗菌薬全般に共通して、アレルギー反応(発疹、かゆみ、まれにアナフィラキシーショック)、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)のバランスが崩れることによる下痢・腹痛などが起こることがあります。肝臓で代謝される薬に関しては、肝機能が変化することもあります。
ただし、フルニエ壊疽の治療において、抗菌薬も重要ですが、感染した壊死組織を外科的に取り除く手術(デブリドマン)なしには治療できません。薬だけで治る病気ではありません。治療中に気になる症状が現れた場合は、担当医に遠慮なく伝えてください。
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(参考文献)
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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
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