アトピー性皮膚炎は脱ステロイドによって治りますか?
脱ステロイドは一般的な治療法ではなく、医学的な根拠も乏しいとされています。
アトピー性皮膚炎の治療は、炎症を抑えることが重要です。
ステロイド外用薬は、炎症を抑える効果が認められている外用薬で、第一選択薬として使用されることが多いです。
ステロイド外用薬に対して、恐怖感や抵抗感を持つ方もいますが、それはステロイド内服薬による副作用との混同や、アトピー性皮膚炎そのものの悪化とステロイド外用薬の副作用との混同など、誤解によることが多いです。
ステロイド外用薬で治らないという患者さんは、単に正しい塗り方ができていないことが原因である方も非常に多く、医師の指示のもと、適切な種類のステロイド外用薬を適切な量、適切な期間使用すれば、効果も期待でき、副作用のリスクを減らすことができます。
また、ステロイドの外用薬の使用は一時的なものにとどめ、症状改善後はタクロリムス外用薬などステロイド以外の塗り薬を間欠的に塗布し、保湿外用薬によるスキンケアを継続して再燃を予防するプロアクティブ療法も有効です。
アトピー性皮膚炎の治療は、皮膚症状の評価に精通した医師のもとで、相談しながら進めていくことが大切です。
昨今、SNSの普及や情報メディアの多様化により、時に必ずしも正しくない噂が出回ることがあります。医学的な根拠が乏しい脱ステロイドや民間療法は、金銭トラブルを招くこともあるため、十分に注意しましょう。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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