「肥満症」治療でリバウンドしないためには、どうすればよいですか?
短期的な減量ではなく、健康的な食生活と運動習慣を生涯続けることが基本です。無理のない目標設定と、日々の体重測定も重要です。
「肥満症」治療でリバウンドしないためには、減量期間中だけでなく、減量後の生活習慣こそが最も重要になります。リバウンドを防ぐための鍵は、治療を「イベント」ではなく「一生涯の健康習慣」と捉えることです。
1. 無理のない、持続可能な目標を設定する
「1ヶ月で10kg痩せる」といった極端な目標は、無理な食事制限につながり、リバウンドの最大の原因となります。まずは「現在の体重の5%を3ヶ月で減らす」など、現実的で緩やかな目標を設定し、それを達成したら次のステップに進む、という考え方が大切です。
2. 食事・運動を「習慣化」する
リバウンドする人の多くは、目標体重に達した途端にもとの食生活や運動不足に戻ってしまいます。治療中に身につけたバランスのよい食事や、ウォーキングなどの運動習慣を「特別なこと」ではなく「当たり前の日常」として生涯続けていくことが、リバウンドを防ぐ最も確実な方法です。
3. 自己監視(セルフモニタリング)を続ける
減量に成功したあとも、毎日の体重測定を続けましょう。体重のわずかな増加にいち早く気づくことができれば、食生活を少し見直すなどの早期対応が可能になり、大きなリバウンドを防ぐことができます。食事日記も有効です。
4. 専門家による定期的なフォローアップ
リバウンドしやすい時期(減量後半年〜1年など)には、医師や管理栄養士による定期的なカウンセリングを受けることも非常に有効です。第三者の視点からアドバイスをもらうことで、モチベーションを維持しやすくなります。
リバウンドは「意志の弱さ」が原因なのではなく、体の生理的な反応(ホメオスタシス)や習慣がもとに戻ろうとする力によるものです。その仕組みを理解し、焦らず、長期的な視点で健康的な生活を続けることが成功の秘訣です。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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