「肥満症」になると、皮膚にもトラブルが起きやすくなるというのは本当ですか?
はい、本当です。皮膚がこすれる部分の炎症や感染症、インスリン抵抗性による皮膚の黒ずみなど、さまざまなトラブルが起きやすくなります。
はい、「肥満症」になると皮膚にもさまざまなトラブルが起きやすくなるというのは本当です。 過剰な体脂肪は、体の内側だけでなく、最大の臓器である皮膚にも多くの負担をかけ、病気が発生しやすい環境を作り出してしまいます。
肥満症に関連して起こりやすい代表的な皮膚トラブルは以下の通りです。
間擦疹(かんさつしん)と皮膚感染症
肥満によってできた皮膚のたるみやしわの部分(脇の下、足の付け根、乳房の下、お腹の段々など)は、皮膚同士がこすれ合い、汗や湿気がたまりやすくなります。このため、あせものような炎症(間擦疹)が起きたり、細菌やカンジダ(カビの一種)が繁殖して皮膚感染症を起こしたりしやすくなります。
黒色表皮腫(こくしょくひょうひしゅ)
首の後ろや脇の下、肘の内側などの皮膚が、ビロードのように厚く、黒ずんで見える状態です。これは、肥満症の根幹にある 「インスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)」が原因で起こる皮膚の変化であり、糖尿病の前触れのサインとしても知られています。
皮膚の乾燥とかゆみ
肥満症の人は、皮膚のバリア機能が低下し、水分が蒸発しやすくなるため、皮膚が乾燥しやすくなります。乾燥はかゆみの原因となり、掻き壊すことでさらに皮膚の状態を悪化させる悪循環に陥ることがあります。
その他
血行不良によるうっ滞性皮膚炎や、皮下脂肪の炎症(脂肪織炎)、リンパ浮腫(リンパの流れが悪くなることによるむくみ)なども、肥満と関連して起こることがあります。
これらの皮膚トラブルは、生活の質を大きく低下させる原因となります。適切な体重管理は、皮膚の健康を保つうえでも非常に重要です。
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最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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