「肥満症」治療における運動療法の役割はなんですか?
食事療法と組み合わせ、減量効果を高めます。特に内臓脂肪を減らし、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を改善・予防する重要な役割があります。
「肥満症」治療における運動療法の役割は、単にカロリーを消費して体重を減らすことだけではありません。食事療法と並行して行うことで、治療効果を最大限に高め、健康状態を多角的に改善する非常に重要な役割を担っています。
内臓脂肪の減少と生活習慣病の改善
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、生活習慣病の元凶である内臓脂肪を効率的に燃焼させます。これにより、血糖値を下げるインスリンの効きがよくなる(インスリン抵抗性の改善)、血圧が下がる、血中脂質(中性脂肪など)が改善するといった直接的な効果が得られます。
筋肉量の維持・増加と基礎代謝の向上
食事制限だけの減量では、脂肪だけでなく筋肉も落ちてしまいがちです。筋肉が減ると基礎代謝(何もしなくても消費されるエネルギー)が低下し、かえって痩せにくくリバウンドしやすい体になってしまいます。運動療法、特に筋力トレーニングを組み合わせることで、筋肉量を維持・向上させ、基礎代謝の高い「痩せやすい体」を作ることができます。
減量後の体重維持(リバウンド防止)
減量に成功したあとの体重維持において、運動習慣が身についているかどうかは極めて重要です。定期的な運動は、リバウンドを防ぐための最も効果的な手段のひとつです。
心肺機能の向上とメンタルヘルスの改善
運動は心臓や肺の機能を高めるだけでなく、ストレス解消や気分のリフレッシュにもつながり、治療を継続するうえでのモチベーション維持にも役立ちます。
このように、運動療法は肥満症治療において、減量の質を高め、長期的な健康維持に不可欠な役割を果たします。
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最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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