1歳半でなんでも口に入れるのはなぜですか?
多くは正常発達の範囲で、探索と安心のための行動ですが、持続や内容次第で評価が必要です。
1歳半でなんでも口に入れるのは、多くの場合は正常な発達であり、主に探索・感覚・安心のための行動です。
この時期は探索行動(物の性質を感覚で確かめる行動)が盛んで、口は感覚受容器(刺激を感じる部分)が豊富なため、手よりも多くの情報を得られます。歯の生えかけによる歯ぐきの違和感を和らげる目的や、疲れや不安時の自己調整行動(気持ちを落ち着かせる行動)としてもみられます。
この行動は一般に生後6〜24ヶ月でよくみられ、特に12〜18ヶ月でピークとなり、言葉や手の発達とともに18〜24ヶ月頃から減少していきます。
一方で、非食品を繰り返し食べる場合は異食症(食べ物でないものを食べる状態)や鉄欠乏(体内の鉄不足)、発達特性(感覚や行動の偏り)が関与することがあります。安全管理(誤飲防止)を行いつつ、2歳以降も強く持続する場合は小児科での評価がすすめられます。
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(参考文献)
Chaware SH, et al. The Systematic Review and Meta-analysis of Oral Sensory Challenges in Children and Adolescents with Autism Spectrum Disorder. J Int Soc Prev Community Dent. 2021, 11, 469-480.
Samsel CB, et al. Nelson Textbook of Pediatrics. 22nd ed. Philadelphia, PA: Elsevier. Nelson Textbook of Pediatrics. 2025, Chapter 36, 240-241.e1.
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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