なんでも口に入れる場合の治療や予防方法には何がありますか?
原因に応じた治療と環境管理・行動療法を組み合わせた多面的対応が重要です。
「なんでも口に入れる」行動への対応は、探索行動、感覚欲求、異食症など原因に応じた対策と、環境調整、行動支援を組み合わせることが重要です。
- 「なんでも口に入れる」行動が、乳幼児の探索行動(物を感覚で確かめる行動)の範囲であれば、安全なおもちゃや食品で見守ります。
- 持続する場合には、口腔感覚欲求(口から刺激を求める状態)への対応として、チューイングトイ(安全に噛める道具)や硬い食感の食品(野菜やクラッカーなど)を用いることもあります。
- 作業療法(感覚に働きかけるリハビリ)では、「感覚統合(感覚の調整)」を目的に、体を使う活動や口の運動(ストローや吹く遊び)を取り入れます。
- 行動面では、応用行動分析(望ましい行動を強める方法)に基づき、代替行動への誘導と肯定的強化(褒める対応)を行います。
- 環境面では、誤飲(危険物を誤って飲み込むこと)の予防として、小物・電池・有害物質を適切に管理します。
- 異食症(非食品を摂取する状態)では、鉄欠乏(体内の鉄不足)などの補正が必要です。
重度例では心理支援や薬物療法が検討されることもあります。
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(参考文献)
Chaware SH, et al. The Systematic Review and Meta-analysis of Oral Sensory Challenges in Children and Adolescents with Autism Spectrum Disorder. J Int Soc Prev Community Dent. 2021, 11, 469-480.
Samsel CB, et al. Nelson Textbook of Pediatrics. 22nd ed. Philadelphia, PA: Elsevier. Nelson Textbook of Pediatrics. 2025, Chapter 36, 240-241.e1.
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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