なんでも口に入れる原因や考えられる病気には何がありますか?
多くは正常発達の範疇ですが、持続する場合や非食品摂取の場合は栄養不足や発達・心理要因の評価が必要です。
乳幼児の「なんでも口に入れる」行動の原因は多くは正常発達ですが、持続する場合は発達・栄養・心理的要因が関与することがあります。
「なんでも口に入れる」行動は、乳幼児(生後6〜24ヶ月頃)では探索行動(物を感覚で確かめる行動)や歯の生えかけによる不快感、自己調整行動(気持ちを落ち着かせる行動)としてみられます。
一方で、2〜3歳以降も続く場合は注意が必要です。発達遅延(発達の進みがゆっくりな状態)や知的障害(理解力の発達の遅れ)、自閉スペクトラム症(感覚や対人関係の特性)では口腔感覚探索(口で刺激を求める行動)がみられます。また、ADHD(注意や行動の調整が苦手な状態)でも口を使った刺激行動がみられることがあります。
さらに、非食品を1ヶ月以上摂取する場合は異食症(非食品を食べる状態)とされ、鉄欠乏(体内の鉄不足)などの栄養障害や精神的要因が関与します。不安やストレスに伴う習癖(くせ)として現れることもあります。
「なんでも口に入れる」行動を医学的に評価する場合は、年齢、頻度、内容、発達、栄養状態、窒息リスクなどを総合的に確認します。
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(参考文献)
Chaware SH, et al. The Systematic Review and Meta-analysis of Oral Sensory Challenges in Children and Adolescents with Autism Spectrum Disorder. J Int Soc Prev Community Dent. 2021, 11, 469-480.
Samsel CB, et al. Nelson Textbook of Pediatrics. 22nd ed. Philadelphia, PA: Elsevier. Nelson Textbook of Pediatrics. 2025, Chapter 36, 240-241.e1.
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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