嚥下障害の治療や予防方法には何がありますか?
原因によって治療方法は異なりますが、口腔ケアやリハビリ、手術などは共通しています。
嚥下障害の治療や予防方法は、原因となる疾患によって異なります。共通している治療(手術や手術以外の介入)に関して、以下に説明します。
手術
嚥下障害の手術には、嚥下機能改善手術と誤嚥防止手術があります。
嚥下機能改善手術
食べ物が通過しやすく、誤嚥しにくい構造に変えることで、嚥下しやすくします。嚥下機能改善手術には、以下のようなものがあります。
- 輪状咽頭筋切断術
- 喉頭挙上術
- 咽頭弁形成術
など。
誤嚥防止手術
気道と食べ物の通り道を分離することで、誤嚥しないようにします。誤嚥防止手術には、以下のようなものがあります。
- 喉頭全摘術
- 喉頭気管分離術
- 声門閉鎖術
など。
手術以外の介入
手術以外の介入には、口腔ケア、リハビリテーションなどがあります。
口腔ケア
誤嚥性肺炎やう歯、歯周病などを予防する目的で、清掃と保湿によって口腔内環境を整えます。
リハビリテーション
リハビリテーションには、食べ物を用いない間接訓練と、食べ物を用いる直接訓練があります。
間接訓練には、以下のようなものがあります。
- 喉のアイスマッサージ
- 氷舐め訓練
- 頭部挙上訓練(シャキア法)
- 舌の筋力強化訓練
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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