サルコペニア
「サルコペニア」とは、加齢や病気、運動・栄養不足などにより筋肉量と筋力が低下する病気です。疲れやすい、転びやすい、階段の昇降が困難になるなどの症状がみられます。日常動作がつらくなった場合は内科や整形外科を受診しましょう。
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
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加齢などで筋肉量と筋力が低下する状態のことを指します。
主な原因は加齢です。ほかにも運動不足や栄養不足など、さまざまな原因があります。
サルコペニアは筋肉量と筋力の低下、フレイルは心と体の弱った状態を指します。
バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、健康的な生活習慣を維持しましょう。
サルコペニア自体で体脂肪率が減るわけではありません。体脂肪は維持または増加することもあります。
高齢者に多いですが、病気や活動低下が原因で若い人でも起こりえます。
サルコペニアは主に筋肉の減少、廃用症候群は活動低下による全身機能の低下です。
サルコペニアと骨粗鬆症は互いに関連し、転倒や骨折のリスクを高めます。
一般的に40歳頃から筋肉量は減少し始め、高齢期に特に注意が必要です。
一次性は加齢が主な原因、二次性は疾患や活動低下などが原因のサルコペニアです。
医療行為や薬剤などが原因で引き起こされるサルコペニアを指すことがあります。
原発性サルコペニアは、加齢以外の明らかな原因がないサルコペニアを指すことがあります。
筋肉量、筋力、身体機能のすべてが著しく低下した、リスクの高いサルコペニアです。
呼吸に必要な筋肉(呼吸筋)のサルコペニア(筋肉量・機能低下)を指します。
サルコペニア自体が直接的な死因となるわけではなく、余命を明確に定義することは難しく、個々の状態や合併症によります。
放置すると筋力・身体機能がさらに低下し、転倒・骨折リスク増加、活動量低下、要介護状態への進行リスクが高まります。
サルコペニアは筋肉の減少・機能低下を指し、ロコモは骨、関節、筋肉など運動器全体の機能低下による移動能力の低下を指すより広い概念です。
適切な筋力トレーニングと栄養摂取を行えば、サルコペニアがあっても筋肉量の維持や増加が期待でき、通常は筋肉が減ることはありません。
サルコペニアは全身の筋肉に影響し、特に下肢は加齢や活動量低下で筋肉が減りやすく、ふくらはぎもその影響を受けるためです。
はい、サルコペニアは加齢に伴う変化が主な原因のひとつであり、高齢者で頻度が高い状態です。
足の筋肉量や筋力が低下し、細くなる、疲れやすい、歩きにくい、つまずきやすい、バランスが悪くなるなどの変化が見られます。
全身的に筋肉量が減少し、特に手足が細くなる、体型が痩せる、姿勢が悪くなるなどの変化が見られることがあります。
手の筋肉の減少もサルコペニアの一症状である可能性はありますが、他の原因も考えられるため、医療機関での評価が必要です。
身体機能が著しく低下し、日常生活が困難になり、転倒・骨折、要介護状態、さらには死亡リスクが高まります。
男女ともに起こりますが、女性は閉経後のホルモン変化などにより、高齢期にサルコペニアになりやすい傾向があります。
サルコペニア肥満とは、筋肉量が減少しているにもかかわらず、体脂肪率が高い状態を指します。
はい、筋肉合成促進と筋肉量維持に極めて有効です。
サルコペニアでは握力が弱くなります。
サルコペニアでは足の筋肉が弱くなるため、歩く速さが遅くなります。
症状について
筋力が弱くなる、歩くのが遅くなる、疲れやすい、転びやすいなどがみられます。
疲れやすさや歩行が遅くなるなどが現れることがありますが、初期には症状がないことも多いです。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
ふくらはぎが細くなっている場合、筋肉量が減っている可能性があり、ひとつの参考となります。
サルコペニア自体に明確な「末期」の定義はありませんが、重症化すると身体機能が著しく低下し、日常生活が困難になります。
加齢、活動量低下、栄養不足、ホルモン変化、炎症などが複合的に影響し、筋肉の合成が低下し分解が促進されることで筋萎縮が起こります。
はい、サルコペニアは嚥下に関与する筋肉にも影響するため、嚥下障害が起こることがあります。
治療について
運動療法、栄養療法を中心に、必要に応じて薬物療法を行います。
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。
スクワット、プランクなど、全身の筋肉を鍛えるトレーニングが効果的です。
筋力トレーニングと栄養改善がサルコペニアのリハビリの中心です。
完全に元に戻すのは難しい場合もありますが、適切な介入で改善や進行抑制が可能です。
十分なタンパク質と適切なエネルギー摂取が基本で、ビタミンDも重要です。
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