ファブリー病は完治するのでしょうか?
現時点では完治が難しい病気ですが、治療で症状の進行を抑えることが期待されています。
ファブリー病の完治が可能かどうかは、多くの方が気になるポイントです。ここではファブリー病の原因や症状、現在の治療法について解説します。
ファブリー病の原因
ファブリー病は、α-ガラクトシダーゼ(アルファガラクトシダーゼ)という酵素の働きが生まれつき低下している遺伝性の病気です(小児慢性特定疾病情報センター)。この酵素が不足すると、グロボトリアオシルセラミドという脂質が全身の細胞に蓄積し、さまざまな臓器に障害を引き起こします。遺伝子の変異が原因であるため、現時点では病気の根本を取り除く治療法は確立されていません。
ファブリー病の主な症状
ファブリー病では、以下のような症状がみられることがあります(小児慢性特定疾病情報センター)。
- 手足の先の痛み(四肢末端痛):小児期から現れることが多い症状です
- 汗をかきにくくなる(発汗低下):体温調節が難しくなることがあります
- 腎臓の障害:進行すると腎不全に至ることがあります
- 心臓の障害:心肥大や不整脈がみられることがあります
- 脳血管の障害:若年での脳卒中のリスクが高まることがあります
これらの症状は徐々に進行するため、早期に発見し治療を開始することが重要とされています(ファブリー病診療ガイドライン2020)。
ファブリー病の治療法
ファブリー病の治療には、主に以下の方法があります(ファブリー病診療ガイドライン2020)。
- 酵素補充療法:不足している酵素を点滴で定期的に補う治療法です
- シャペロン療法:変異した酵素の働きを助ける飲み薬による治療法です
いずれも病気を完治させるものではなく、症状の進行を抑えることが目的です。そのほか、痛みや臓器の障害に対する対症療法も行われます。
ファブリー病の予後と生活
ファブリー病は指定難病に含まれており、現時点では完治する治療法は確立されていません(難病情報センター)。しかし、治療法の進歩により予後は改善すると期待されています(小児慢性特定疾病情報センター)。定期的な通院と治療の継続が大切です。気になる症状がある場合や治療について相談したい場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
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おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
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