子供の低体重は主にどのような薬で治療しますか?また、副作用はありますか?
低体重自体の治療薬はなく、原因に応じた治療と栄養改善が基本です。
子供の低体重そのものを改善する薬は基本的にありません。治療の基本は栄養状態を改善し、原因となる病気があればその治療を行うことです。
低体重は病気ではなく状態であるため、「体重を増やす薬」が一般的に処方されることはありません。まずは食事内容や栄養状態を見直し、必要に応じて経口栄養補助食品や経管栄養(管を使って栄養を入れる方法)で栄養を補います。
原因となる病気がある場合は、その治療薬を使用します。例えば、細菌感染症には抗菌薬、膵外分泌不全(消化酵素が不足する病気)には膵酵素薬、甲状腺機能亢進症(代謝が高くなる病気)には甲状腺の働きを抑える薬などが用いられます。
まれに、専門医の判断でシプロヘプタジンなどの食欲増進作用がある薬を適応外で使用することがありますが、日本では一般的な治療ではなく、効果や安全性を慎重に判断して使用されます。主な副作用は眠気、口の渇き、便秘などで、まれに肝障害(肝臓の働きが低下すること)が報告されています。まずは栄養改善と原因となる病気の治療が優先されます。
食欲増進薬やステロイドを体重増加だけを目的に使用することはすすめられず、市販薬やサプリメントも自己判断で使用せず、小児科で相談することが大切です。
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(参考文献)
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Hans B. Kersten et al.“Clinical Practice Guideline for Diagnosis and Management of Faltering Weight”.American Academy of Pediatrics.https://publications.aap.org/pediatrics/article/157/4/e2025075764/206901/Clinical-Practice-Guideline-for-Diagnosis-and?autologincheck=redirected,(参照 2026-08-25).
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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