腰椎圧迫骨折の場合、主にどのような治療をしますか?
多くの場合、コルセットの使用や安静による治療が行われます。骨折が重症な場合、手術が検討されます。
腰椎圧迫骨折の治療は、症状や骨折の状況によって手術を行わない保存療法と手術療法に分けられます。どちらの治療法であっても、骨粗鬆症が原因の場合は、今後の骨折予防のために骨粗鬆症治療薬の使用が重要になります。
【保存療法】
多くの場合で最初に選択される治療法です。
安静
骨折部への負担を軽減するため、重いものを持ち上げたり体をねじったりする動作を避け、外出も控えて安静にします。ただし、完全な安静は筋力や体力の低下につながるため、寝たきりにならないよう注意が必要です。
コルセットや装具の使用
着用することで動きが制限され、痛みが和らぎます。また、骨折した背骨を安定させ、回復を助ける効果があります。
鎮痛剤の使用
アセトアミノフェンなどの痛み止めが用いられます。痛みが強い場合は、より強力な鎮痛薬が処方されることもあります。
【手術療法】
保存療法で痛みが改善しない場合や、骨折部の変形が高度で不安定な場合には手術が検討される場合があります。骨折して変形した背骨が、脊髄などの神経を圧迫している症状が強い場合には、早期に検討されることもあります。
椎体形成術
骨折し不安定になっている脊椎(背骨)に骨セメントを注入し、椎体を安定化させます。
後弯矯正術(BKP)
椎体形成術と似ていますが、骨セメント注入前にバルーンで脊椎を押し広げ、正常な形に戻すことを目指します。
脊椎固定術
神経麻痺などの重篤な症状がある場合や、他の方法では対応できない場合に、スクリューなどの金属を用いて脊椎を固定する手術が行われます。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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