腰椎圧迫骨折が高齢者に起きやすいのはなぜですか?
加齢による骨密度の低下(骨粗鬆症)、筋力・バランス能力の衰えによる転倒リスクの増加が主な理由です。
腰椎圧迫骨折が高齢者に多く見られるのは、以下のような主に加齢に伴う体の変化が関係しています。
骨粗鬆症の進行
高齢になると、骨を作る細胞の働きが衰える一方で骨を吸収する細胞の働きが活発になるため、骨の量が減り、骨がスカスカになる骨粗鬆症が進行します。特に女性は、閉経後に女性ホルモンの分泌が急激に減少することで骨密度の低下が加速します。骨粗鬆症が進むと、若い人なら骨折しないような軽い衝撃(尻餅をつく、重いものを持ち上げるなど)でも骨折しやすくなります。
筋力やバランス能力の低下
加齢により、体を支える筋力(特に背筋や体幹)や柔軟性が衰えます。これにより、転倒しやすくなり、また転倒した際に体を支えきれずに骨折につながりやすくなります。
「いつのまにか骨折」の増加
骨密度の低下が重度な場合、痛みを伴わずに骨折を起こし、気が付かないことがあります。これにより診断が遅れると、骨粗鬆症の治療が始まるのが遅くなるため、より骨折しやすくなる場合があります。
これらの要因が重なり合うことで、高齢者では腰椎圧迫骨折のリスクが高まると考えられています。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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