RSウイルス感染症と喘息の関係性を教えてください。
RSウイルス感染症と喘息には関連があると言われています。
RSウイルス感染症と喘息には関連があると言われ、乳幼児期の影響が注目されています。
RSウイルスに初めて感染した際、約30%の乳幼児が喘鳴や呼吸困難を伴う細気管支炎を発症すると報告されています。
アメリカの報告で、1歳までにRSウイルスに感染した子どもはそうでない子どもと比べて、5歳時点での喘息発症リスクが高かったことが示されています。
また、スウェーデンの報告では、RSウイルス感染症で入院経験のある子どもを追跡調査したところ、3歳、7歳、13歳において、そうでない子どもと比べて喘息の発症率が高い、という結果になりました。
RSウイルスは感染力が高いですが、なるべく感染を予防できるように共用物のこまめな消毒、手洗い、マスクの着用などを心がけましょう。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
国立感染症研究所.“RSウイルス感染症Q&A(令和6年5月31日改訂)”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html,(参照 2025-04-15).
N Sigurs et al.“Asthma and immunoglobulin E antibodies after respiratory syncytial virus bronchiolitis: a prospective cohort study with matched controls”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7700748/,(参照 2025-04-15).
Christian Rosas-Salazar et al.“Respiratory syncytial virus infection during infancy and asthma during childhood in the USA (INSPIRE): a population-based, prospective birth cohort study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37086744/,(参照 2025-04-15).
N Sigurs et al.“Respiratory syncytial virus bronchiolitis in infancy is an important risk factor for asthma and allergy at age 7”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10806145/,(参照 2025-04-15).
Nele Sigurs et al.“Severe respiratory syncytial virus bronchiolitis in infancy and asthma and allergy at age 13”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15516534/,(参照 2025-04-15).
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