RSウイルス感染症
「RSウイルス感染症」は、RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)による感染症で、風邪症状や、細気管支炎、肺炎などを起こします。乳幼児や高齢者、基礎疾患のある患者さんで重症化しやすいです。特効薬はなく、治療は主に対症療法となります。手洗いやマスク着用、ワクチンでの予防が重要です。子どもの場合は小児科、成人の場合は内科を受診しましょう。
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
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RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染によって引き起こされる呼吸器感染症です。
RSウイルス感染症は、RSウイルスがヒトからヒトへ飛沫感染、または接触感染することで発症します。
大抵は自然によくなりますが、症状が悪化して呼吸困難などを起こすことがあります。
出勤停止を義務付ける法律はありません。
肺炎や細気管支炎を起こすリスクや、持病が悪化するリスクがあります。
今後の成長過程で感染すると考えられます。過去に感染し、気がつかないうちに治癒した可能性もあります。
苦しそうな呼吸などの呼吸器症状が現れたら注意しましょう。
症状が落ち着いたころが目安になるでしょう。診断書が必要な場合もありますので保育園に確認してください。
あります。RSウイルス感染症には、生涯にわたって感染を繰り返す特徴があります。
発症前の1、2日~症状が消えた後も数週間続く可能性があります。
喘息の発症リスクが増す、などの可能性があります。
2種類ありますが、一度感染しても完全な免疫は得られません。
RSウイルス感染症と喘息には関連があると言われています。
症状の重さや周囲への感染リスクを考慮して判断します。
消化が良く、栄養価の高い食事を心がけましょう。
うつる可能性はあります。できる限り接触を避けましょう。
接触感染と飛沫感染の2つです。
一般的に、感染してから2〜8日程度とされています。
特に決まりはありません。症状が回復するまで休みましょう。
症状について
発熱や鼻水、咳など、風邪のような症状が見られます。細気管支炎や肺炎に進展すると、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴が出ることがあります。
発熱や鼻水、咳など、風邪のような症状が見られます。
症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
多くは風邪のような症状が現れますが、重症化すると肺炎に至る場合があります。
RSウイルス感染症の症状は、発症後3〜5日目にピークを迎えることが多いです。
症状は段階的によくなっていきます。
主な症状は、発熱、鼻水、咳などです。重症化すると呼吸状態が悪化する可能性があります。
こまめな水分補給と加湿を心がけましょう。
主に発熱、鼻水、咳などが起こります。重症化すると肺炎など呼吸器感染を起こす可能性があります。
典型的な症状ではありませんが、可能性はあります。
RSウイルス感染症では、初感染の乳幼児の場合、38~39度の発熱をする可能性があります。
一般的な症状ではありません。
治療について
受診について
検査について
薬について
主に、解熱鎮痛薬などによる対症療法が行われます。
数日経っても症状が良くならない場合、細気管支炎や肺炎に進展している可能性があるため、再度病院を受診しましょう。
現在、国内では、60歳以上の成人向けワクチンと、新生児・乳児・幼児の予防を目的とした妊婦向けのワクチンが販売されています。リスクの高い新生児・乳児・幼児には、抗体製剤が販売されています。
抗生物質は有効ではありません。
ステロイドは一般的にRSウイルス感染症自体には効果がありません。
RSウイルス感染症そのものに効果のある市販薬はありません。
(参考文献)
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