RSウイルス感染症が疑われても、検査をしないことがあるのはなぜですか?
軽症で安静にしていれば治ることが多く、特効薬もないためです。
主な理由は、3つ考えられます。
ひとつ目は、多くの場合、症状が軽く、特定しなくても自然に治るためです。検査をしてRSウイルスだと特定しなくても、症状に応じた対症療法で十分に対応可能です。
2つ目は、乳児に比べて、年長児ほど重症化するリスクが低いためです。生後6ヶ月未満のお子さんや、早産児、肺や心臓に基礎疾患のあるお子さんで、より重症化するリスクが高いとされています。
RSウイルス感染症は、50〜70%以上の子どもが1歳になるまでに、ほぼすべての子どもが2歳までに一度はかかると言われています。再感染の場合、鼻水や咳といった風邪のような症状で済むことがほとんどです。
3つ目は、RSウイルス感染症には特効薬はなく、治療は対症療法が中心になるためです。
RSウイルスをはじめとする多くの風邪ウイルスには、特効薬は存在せず、特に軽症の場合に原因ウイルスを突き止める必要性は低いと考えられます。
これらの理由から、1歳以上で比較的症状が軽い場合は、検査をして原因を特定する意義は少なく、ご家庭で安静にして様子を見ることができるでしょう。
ただし、基礎疾患があるお子さんや症状が重い場合など、必要に応じて検査が行われることもあります。呼吸が苦しそう、食事がとれないなどの症状がみられた場合は、医療機関を受診しましょう。
株式会社BearMedi 臨床検査技師
佐々木 祐子 監修
(参考文献)
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