RSウイルス感染症にステロイドは有効ですか?
ステロイドは一般的にRSウイルス感染症自体には効果がありません。
ステロイドは、一般的にRSウイルス感染症 そのものに対しては効果がありません。
ステロイドは、飲み薬、点滴、吸入薬、いずれの形であっても、RSウイルス感染症において臨床的な利益をもたらさないことが、研究により示されています。
例えば小児では、ステロイドを使用しても、症状の持続時間や入院期間の短縮、症状の改善、長期的な転帰に効果は示されませんでした。
また、成人でも、ステロイドの投与は、ウイルス量、ウイルス排出期間、入院などの臨床転帰に影響を与えないことがわかっています。
ステロイドは気道の炎症を抑える効果があり、喘鳴やCOPDなどの慢性疾患の悪化によく使用されます。
そのため、RSウイルス感染症によって喘息発作やCOPDの悪化などが引き起こされた場合には、それらの基礎疾患の管理にステロイドが役立つ可能性はあります。
しかしながら、RSウイルス感染症自体の転帰を直接改善するわけではなく、日常的な使用は推奨されていません。
株式会社BearMedi 臨床検査技師
佐々木 祐子 監修
(参考文献)
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