術後感染症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
傷のまわりの赤みや腫れ、熱感、痛みの増強、あるいは熱が続く場合はすぐに受診してください。
術後感染症を放置すると重症化する可能性があります。次のような症状が見られたら、速やかに病院を受診する目安となります。
- 手術した傷が開いて膿が出ている
- 傷の周囲が以前より赤く腫れて、熱を持っている
- 痛みが増してきた
- 手術後に熱がなかなか下がらない、または一度下がった熱が再び上がってきた
特に人工関節などの大きなインプラントが入っている場合は、軽度の感染でも治療に難渋してしまう重篤化のリスクがあります。体の深い位置での細菌感染症は、症状があまり表に出てこないことがあり、診断が難しいことがあります。重篤化を防ぐために、少しでも異常を感じたら、治療担当医に相談することが大切です。
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(参考文献)
日本整形外科学会診療ガイドライン委員会ほか. 骨・関節術後感染予防ガイドライン2015改訂第2版. 南江堂. 2015
日本整形外科学会.術後感染症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/postoperative_infection.html(参照 2025-11-11)
術後感染予防抗菌薬適正使用に関するガイドライン作成委員会編.“術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン”.日本外科感染症学会.http://www.gekakansen.jp/file/antimicrobial-guideline.pdf,(参照 2025-11-11).
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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