手術後の免疫反応と術後感染症の関係性を教えてください。
手術により体に免疫反応が起こります。この反応で細菌を制御しきれなくなると術後感染症が発生します。
手術は体にとっては大きな侵襲(ダメージ)であり、これに対して体は防御のために、さまざまな免疫反応を起こします。
- 防御機構:傷口から侵入しようとする細菌に対して、免疫反応によって、さまざまな防御反応が起こります。加えて、手術前後には予防的に抗菌薬(抗生物質)を投与することによって、手術時に体内に侵入しようとする細菌の量を大きく減らして感染を制御します。
- 発熱反応:手術の侵襲によって引き起こされた免疫反応とともに、術後数日間は一時的に発熱などの炎症反応が見られることがあります。これは正常な反応であることが多いです。
術後感染症は、手術中に侵入した細菌の量が、本来の免疫力や抗菌薬の補助を持ってしても、コントロールできないほど増殖した場合に発生します。このため、行われた手術による侵襲の大きさや患者さんの持つ免疫力の強さによって、術後感染症の起こりやすさは大きく異なります。
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(参考文献)
日本整形外科学会診療ガイドライン委員会ほか. 骨・関節術後感染予防ガイドライン2015改訂第2版. 南江堂. 2015
日本整形外科学会.術後感染症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/postoperative_infection.html(参照 2025-11-11)
術後感染予防抗菌薬適正使用に関するガイドライン作成委員会編.“術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン”.日本外科感染症学会.http://www.gekakansen.jp/file/antimicrobial-guideline.pdf,(参照 2025-11-11).
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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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