術後感染症による発熱が出やすい時期を教えてください。
手術後の発熱が落ち着いてこない場合や、手術後1ヶ月以内に再度発熱する場合などがあります。
手術の侵襲そのものによって、手術後には一時的に体温が上昇することがあります。侵襲の大きい手術では、体温は術後1日目に最も高熱となり、通常は術後5日ほどすると正常に戻ることが多いです。
このため、術後の発熱が単なる炎症反応によるものか、それとも早期に生じた細菌感染症によるものかを区別することが重要となります。手術後も高い体温が続く場合や、血液検査の結果、炎症反応の改善に乏しい場合などは、早期の術後感染症の可能性が考えられます。
一方で、術後感染症は必ずしも早期にみられるとは限りません。特に、インプラント(人工物)を用いる手術では、手術後3ヶ月は急な発熱に注意しましょう。明らかな痛みや腫れがなくても、術後感染症の可能性が完全には否定できないため、治療担当医の診察を受けることを検討しましょう。
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(参考文献)
日本整形外科学会診療ガイドライン委員会ほか. 骨・関節術後感染予防ガイドライン2015改訂第2版. 南江堂. 2015
日本整形外科学会.術後感染症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/postoperative_infection.html(参照 2025-11-11)
術後感染予防抗菌薬適正使用に関するガイドライン作成委員会編.“術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン”.日本外科感染症学会.http://www.gekakansen.jp/file/antimicrobial-guideline.pdf,(参照 2025-11-11).
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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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