盲腸の症状は?急性虫垂炎・盲腸と症状の関連性をAIで無料でチェック
監修医師吉岡 藍子消化器内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
急性虫垂炎とは
いわゆる盲腸といわれる病気で、右下のお腹が痛くなることが多いです。子供に多いですが大人もなる病気です。
「急性虫垂炎」とはどのような病気ですか?
大腸の一部である「虫垂」という部位に炎症が起きる病気です。
大腸の一部である「虫垂」という部位に炎症が起きる病気です。「もうちょう」と呼ばれることもあります。
典型的には、みぞおちからへそのまわりにかけての漠然とした痛みから始まり、時間とともに右下腹部へ痛みが移動します。食欲不振、吐き気や嘔吐などの症状が出ることもあります。放置すると虫垂に穴があく「穿孔」や、お腹の中に膿がたまる「膿瘍」につながることがあります。
診断のために、身体診察、血液検査、超音波検査、CT検査などを行います。
急性虫垂炎の症状
急性虫垂炎になると、どのような症状が現れますか?
お腹の痛み、食欲の低下、吐き気や嘔吐などの症状が現れます。症状の出方には個人差があります。
急性虫垂炎になると、お腹の痛み、食欲の低下、吐き気や嘔吐などの症状が現れます。症状の出方には個人差があります。典型例では、みぞおちやおへその周りの痛みから始まり、右下腹部へ移ることが多いです。
ほかにも、次のような症状がみられることがあります。
症状の出方は、年齢や体格、虫垂の長さや位置によって大きく変わります。特に、高齢者、妊娠中の方、小さな子どもでは典型的な症状が揃わないこともあります。気になる症状があれば、病院を受診して診察を受けましょう。
急性虫垂炎には初期症状はありますか?
みぞおちやおへその周りの痛みや不快感、食欲の低下などの初期症状が出ることがあります。
急性虫垂炎の初期には、みぞおちやおへその周りの痛みや不快感、食欲の低下などの症状が出ることがあります。ほかにも、「食欲がない」「吐き気がする」「微熱がある」「体がだるい」「お腹が張る感じがする」など、比較的軽い症状がみられます。
胃腸炎や便秘症と症状が似ているため、判断が難しいことも珍しくありません。痛みがだんだん強くなる、痛みが右下腹部に移動する、歩くとお腹の痛みが強くなる、気持ちが悪くて吐くなどの場合は、急性虫垂炎の可能性があります。気になる症状があれば、病院を受診して診察を受けましょう。
急性虫垂炎の原因
急性虫垂炎の原因は何がありますか?
急性虫垂炎の主な原因は、糞石やリンパ組織、腫瘍によって袋状の虫垂の入り口が塞がれることです。
急性虫垂炎の主な原因は、糞石(便のかたまり)や大きくなったリンパ組織、腫瘍(できもの)によって袋状の虫垂の入り口が塞がれることです。
虫垂の入り口が塞がれると、虫垂の中で粘液がたまって腫れあがり、炎症や細菌の繁殖が起きて痛みや吐き気を引き起こすと考えられています。
子どもから若年成人にかけては、体の自然な反応や感染症によって、大きくなったリンパ組織が原因となりやすく、高齢者では糞石や腫瘍が原因になりやすいです。
急性虫垂炎の検査・診断
急性虫垂炎のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
次の症状が当てはまる場合は、急性虫垂炎の可能性があります。早めに病院を受診しましょう。
ただし、症状の出方は、年齢や体格、虫垂の長さや位置によって大きく変わります。特に、高齢者、妊娠中の方、小さな子どもでは典型的な症状が揃わないこともあります。気になる症状があれば、病院を受診して診察を受けましょう。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、急性虫垂炎が疑わしいかどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
急性虫垂炎の治療・対処法
急性虫垂炎・盲腸への対処法は?
薬の治療で治る場合もありますが、手術になることも多いです。急激に悪くなってしまい腸が腐ってしまう危険性もあるため早めの医療機関の受診が必要です。
急性虫垂炎の場合、主にどのような治療をしますか?
急性虫垂炎の主な治療は、虫垂を取り除く手術と、抗菌薬による治療です。
急性虫垂炎の主な治療は、虫垂を取り除く手術と、抗菌薬による治療です。炎症の強さ、虫垂に穴があいているか、膿がたまっているか、患者さんの持病や全身状態、患者さんの希望などによって治療方針は変わります。
一般的には、腹腔鏡を使って虫垂を切除する手術を行うことが多いです。患者さんの状態や希望によっては、抗菌薬だけで治療することもあります。ただし、抗菌薬だけで治療した場合は、あとから手術が必要になる可能性や、虫垂炎の再発リスクがあります。
虫垂の周囲に膿がたまってしまった場合は、まず、抗菌薬での治療や、皮膚から管を入れて膿を抜く治療を行い、炎症が落ち着いてから手術をすることもあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
急性虫垂炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
消化器内科や消化器外科、救急外来を受診してください。
急性虫垂炎が疑われる場合は、消化器内科や消化器外科、救急外来を受診してください。夜間や休日、痛みが強い場合は、救急外来が適しています。
急性虫垂炎は、身体診察だけではなく、血液検査や画像検査が必要になることが多い病気です。はじめから消化器外科が対応する病院もありますが、まずは消化器内科で検査を行い、必要に応じて、消化器外科と連携して治療にあたる病院もあります。
夜間や休日、激しい腹痛がある、何度も嘔吐を繰り返す、高熱でぐったりしているなどの場合は、救急外来を受診しましょう。
急性虫垂炎が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
みぞおちやおへその周りから右下腹部へ移動する痛み、吐き気や嘔吐などの症状があれば受診しましょう。
みぞおちやおへその周りから右下腹部へ移動する痛み、吐き気や嘔吐などの症状があれば、早めに病院を受診しましょう。
特に、お腹の痛みがどんどん強くなる、歩くとお腹に響く、咳をするだけでお腹が痛む、嘔吐を繰り返す、水分がとれない、ぐったりしているなどの場合は、注意が必要です。
痛みを我慢して病状が悪化すると、腫れあがった虫垂に穴があく、虫垂のまわりに膿がたまる、お腹全体に炎症が広がるなど、より重篤な状態につながる可能性があります。
腹痛や吐き気があれば消化器内科、または消化器外科を受診してください。夜間や休日、激しい痛みがあるなどの場合は、救急外来を受診しましょう。
急性虫垂炎・盲腸の専門医がいる近くの病院はありますか?
急性虫垂炎・盲腸の専門医がいる病院を見る急性虫垂炎の薬
急性虫垂炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
細菌による炎症を抑えるために抗菌薬を使います。発疹、かゆみ、下痢などの副作用が出ることがあります。
急性虫垂炎では、細菌による炎症を抑えるために抗菌薬を使います。病状に応じて、抗菌薬のみで治療をするか、虫垂を取り除く手術をするかを検討します。
使用される薬は、病状や施設の方針によって異なります。例として、セフメタゾールナトリウム、セフトリアキソンナトリウム、メトロニダゾール、タゾバクタム・ピペラシリンなどが選ばれることがあります。
薬の副作用としては、発疹、かゆみ、下痢、吐き気、肝機能障害などが報告されています。
参考文献
Dimitrios Moris et al. Diagnosis and Management of Acute Appendicitis in Adults: A Review. JAMA. 2021, 326, 2299-2311.
ケミックス.医療用医薬品 : セフトリアキソンNa.KEGG,https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00067407(参照 2026-05-19)
Meiji Seikaファルマ.医療用医薬品 : タゾピペ (タゾピペ配合静注用2.25「明治」 他).KEGG,https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00065874(参照 2026-05-19)
対処法・セルフケア
急性虫垂炎を予防するために、日常生活で気をつけることはありますか?
確実な予防法はありません。
急性虫垂炎には、これをすれば必ず防げるという確実な予防法はありません。
急性虫垂炎のリスクに関係する要因として、次のようなものが報告されています。
リスクを下げる可能性があるもの
- 食物繊維を十分にとること
リスクを上げる可能性があるもの
- 食物繊維が少なく、肉類や炭水化物が多い食事
- 急性虫垂炎になった家族がいること
- 喫煙
- 抗菌薬の服用
ただし、食生活などの生活習慣に気をつけても、急性虫垂炎を予防することはできません。
お腹が痛くなった時に「ただの胃腸炎」と決めつけず、痛みが強くなる、痛みが右下腹部に移動する、発熱や嘔吐を伴うなどの場合は、早めに病院を受診することが大切です。
参考文献
Toon Peeters et al. An observational study on lifestyle and environmental risk factors in patients with acute appendicitis. Heliyon. 2023, 9, e15131.
MAYO CLINIC Disease&Conditions.“Appendicitis”.Mayo Clinic Staff.https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/appendicitis/symptoms-causes/syc-20369543,(参照 2026-05-19).
急性虫垂炎について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「急性虫垂炎・盲腸」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- お腹が痛くなってから、熱がではじめましたか?
- お腹の痛みがありますか?
- お腹の痛みは特定の一ヶ所に留まっていますか?
- お腹を押したときに激しい痛みを感じますか?
- 寒気がしますか?
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この記事の監修医師
吉岡 藍子
消化器内科・内科
消化器内科医の吉岡藍子と申します。 これまで大学病院や市中病院、健診センターでの内視鏡業務などを通して、消化器領域を幅広く経験してまいりました。 診療の現場では、専門的な用語や複雑な病状の説明に、患者様が戸惑いや不安を感じる場面に何度も出会いました。医療機関で提供される膨大な情報を前に、混乱されてしまう方も少なくありません。そこで、ご自身の病気や体、そして健康について、一人でも多くの方が正しく理解できる環境を作りたいという想いから、ユビーの活動に参加させていただいております。皆様が正しい医学知識に普段から触れ、安心してご自身の健康と向き合えるよう、分かりやすい情報提供に努めてまいります。 【経歴】 新潟大学医学部卒。 新潟県内外の市中病院、大学病院で勤務。 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野にて博士取得。 2022年からユビーに入社し、横浜市で健診内視鏡診療を兼務。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03