ケトアシドーシスの症状は?ケトアシドーシス
監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/02/15
ケトアシドーシスとは
脂肪が分解された際に発生するケトン体が体内で異常に多く発生してしまい、血液が酸性に傾いた状態です。原因は体に対する強いストレスや、糖尿病に関わるインスリン不足などが一般的です。症状は吐き気・嘔吐、腹痛、意識障害など様々です。
「ケトアシドーシス」とはどのような病気ですか?
体内の血液が酸性に傾いている危険な状態です。放置すると命に関わります。
ケトアシドーシスは、糖尿病などの影響で血液が酸性に傾く危険な状態です。
特に1型糖尿病の患者さんに多くみられ、インスリンが不足すると体が脂肪を分解し、その結果「ケトン体」という物質が増えすぎてしまいます。
これにより血液が酸性になり(アシドーシス)、重症化すると意識障害や昏睡を引き起こすこともあります。
症状としては、吐き気、腹痛、息が甘酸っぱい匂いになるなどがあり、放置すると命に関わるため、早めに医療機関を受診しましょう。
ケトアシドーシスの症状
ケトアシドーシスには初期症状はありますか?
喉の渇き、頻尿、吐き気、腹痛、強い倦怠感などがあります。
ケトアシドーシスには、初期症状があります。
初期には、喉の渇き、頻尿、吐き気、腹痛、強い倦怠感などが現れることがあります。これらは高血糖と脱水症状によるものです。
進行すると、意識障害や昏睡を引き起こす可能性があり、生命に関わる危険な状態となります。
特に糖尿病患者さん、または感染症やストレス状態にある方は注意が必要です。
気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
ケトアシドーシスではどのような症状がありますか?
初期には喉の渇き、頻尿、吐き気、進行すると意識障害や呼吸困難などが起こります。アセトン臭も特徴です。
ケトアシドーシスでは、初期症状として、強い喉の渇き、頻尿、吐き気、嘔吐、腹痛などが現れることがあります。
進行すると、脱水症状、意識障害、昏睡などを引き起こす可能性があり、呼吸が深く速くなる(クスマウル呼吸)ことも特徴的です。
また、特有の甘酸っぱい匂い(アセトン臭)が、呼吸から感じられることもあります。
これらの症状は、体内のインスリン不足により、ブドウ糖がエネルギーとして利用されず、代わりに脂肪が分解されることで、ケトン体が過剰に生成されるために起こります。
ケトアシドーシスは重篤な状態であり、適切な治療が遅れると、命に関わることもあります。
気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
特に糖尿病患者さんは、血糖コントロールの状態を定期的に確認し、自己判断でインスリンの投与を中断しないようにしましょう。
ケトアシドーシスの原因
ケトアシドーシスの原因は何がありますか?
1型糖尿病のインスリン投与中断や不足、感染症、手術、外傷などのストレスが挙げられます。
ケトアシドーシスは、インスリンの不足により、体がエネルギーを得るために脂肪を分解する際に、ケトン体が過剰に生成され、血液が酸性になる状態です。
主な原因は、1型糖尿病のインスリン投与中断や不足、感染症、手術、外傷などのストレス、または、インスリン抵抗性がある場合のインスリン需要の増加です。
まれに、飢餓状態やアルコール多飲によっても、引き起こされることがあります。
高血糖、脱水症状、吐き気、嘔吐、腹痛などの症状が現れることがあり、重症化すると意識障害に至ることもあります。
糖尿病患者さんは、日頃から血糖コントロールを適切に行い、体調の変化に注意することが重要です。
気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。
ケトアシドーシスの検査・診断
ケトアシドーシスのセルフチェックはできますか?
セルフチェックする余裕はないかもしれません。可能であれば、解説欄をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックができます。
ケトアシドーシスは、糖尿病のコントロール不良や感染症などが原因で起こり、放置すると意識障害など重篤な状態に陥る可能性のある病気です。
初期症状として、吐き気、嘔吐、腹痛、喉の渇き、頻尿、だるさなどがみられることがあります。
これらの症状に加えて、呼吸が速く深くなる、アセトン臭(甘酸っぱい臭い)がするといった特徴的な症状が現れることもあります。
少しでも気になる症状がある場合は、自己判断せずに、速やかに医療機関を受診し、医師の診察を受けてください。
個々の患者さんにおける適切な治療法は、患者さんの状態によって異なりますので、必ず医師の指示に従ってください。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、ケトアシドーシスかどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
ケトアシドーシスの治療・対処法
ケトアシドーシスへの対処法は?
症状の程度や原因となる病気によって治療が変わります。強い症状が出ているときはすぐに病院を受診することをお勧めします。軽い症状のときは病院で検査しなければ他の病気と見分けがつきづらいです。
受診の目安・何科を受診するべきか
ケトアシドーシスが疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
喉の渇き、吐き気、腹痛、呼吸困難、意識障害などがみられる場合はすぐに受診しましょう。
ケトアシドーシスは、体内のインスリンが不足することで、血液中にケトン体が過剰に蓄積し、体が酸性になる状態です。
症状としては、強い喉の渇き、頻尿、吐き気、嘔吐、腹痛、呼吸困難、意識障害などが現れることがあります。
これらの症状がひとつでもみられる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
特に、糖尿病患者さんで血糖値が異常に高い場合や、感染症、脱水症状を伴う場合は、緊急性が高いと考えられます。
個々の患者さんにおける適切な治療法は、患者さんの合併している病気や症状の状態によって異なりますので、自己判断せずに、医療機関を受診し、医師の診察と適切な検査を受けて、指示に従うようにしましょう。
ケトアシドーシスが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
糖尿病内科を受診しましょう。意識障害や呼吸困難など、重症の場合は救急を受診してください。
ケトアシドーシスが疑われる場合、内科、特に糖尿病内科を受診することが望ましいです。
ケトアシドーシスは、インスリンの不足により、体内のブドウ糖が利用できず、代わりに脂肪が分解されてケトン体が過剰に生成されることで起こります。
そのため、血糖コントロールに詳しい糖尿病内科が適しています。
しかし、緊急性が高い状態であることも多いため、意識障害や激しい嘔吐などが見られる場合は、救急外来を受診してください。
個々の患者さんにおける適切な治療法は、患者さんの合併している病気や症状の状態によって異なりますので、主治医に相談するようにしましょう。
ケトアシドーシスの専門医がいる近くの病院はありますか?
ケトアシドーシスの専門医がいる病院を見るケトアシドーシスの薬
ケトアシドーシスは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
インスリン持続静注、輸液、カリウム補充が基本の治療となり、慎重な管理が必要です。
ケトアシドーシスの治療は、インスリン持続静注を中心に、生理食塩水による脱水補正、カリウム補充を併用します。
インスリンは高血糖とケトン体産生を抑制しますが、低血糖や低カリウム血症のリスクがあります。
生理食塩水は脱水改善に不可欠ですが、過剰補液による浮腫に注意が必要です。
カリウム補充は低カリウム血症を防ぎますが、高カリウム血症にも注意が必要です。
重症例では重炭酸ナトリウムも使用されますが、代謝性アルカローシスやナトリウム負荷のリスクを考慮し、慎重な投与が求められます。
頻回な検査と注意深い管理のもと、治療を進める必要があります。
ケトアシドーシスの経過・予後
糖尿病性ケトアシドーシスになった場合、後遺症が残ることはありますか?
はい、神経障害、認知機能低下、腎機能障害、心血管系への影響などが起こる可能性があります。
糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)は、多くの場合、適切な治療で後遺症なく回復しますが、重症化すると後遺症のリスクがあります。
特に脳浮腫は小児や若年成人に多く、神経障害につながる可能性があります。また、認知機能低下や腎機能障害、心血管系への影響も報告されています。
DKAを予防するには、血糖管理が最も重要であり、発症した場合も早期発見・早期治療が後遺症のリスクを減らすために不可欠です。
重症化させないために、日頃の糖尿病管理と体調変化への早期対応を心がけましょう。
対処法・セルフケア
ケトアシドーシスの場合、日常生活で気をつけることはありますか?
血糖とケトン体モニタリング、インスリン継続、水分補給、感染予防など複数あります。
ケトアシドーシス発症後は、血糖値とケトン体の定期的な確認が重要です。
医師の指示通りのインスリン治療を継続し、シックデイルールを遵守しましょう。
こまめな水分摂取で脱水を防ぎ、バランスの取れた食事を心がけ、極端な糖質制限は避けてください。
口渇、吐き気、腹痛などの初期症状や、意識障害、呼吸困難などの重症化の兆候に注意し、異変を感じたら速やかに医療機関を受診しましょう。
感染症やストレス対策も大切です。
ケトアシドーシスで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
脱水や感染症の可能性も考えて、救急外来を受診してください。
ケトアシドーシスで薬効がみられない場合、インスリン不足に加え、脱水や電解質異常、感染症などが原因の可能性があるため、自己判断せず、ただちに救急外来の受診が重要です。
医療機関では、インスリン持続静注や投与量調整、十分な輸液、カリウム補正、そして原因疾患の精査・治療が行われます。
薬効不良の背景には、複数の要因が複雑に関与している可能性があり、速やかな専門医の診察と適切な治療が不可欠です。
ケトアシドーシスに関連するその他の質問
糖尿病性ケトアシドーシスで、死亡してしまうことはありますか?
可能性はあります。糖尿病性ケトアシドーシスは致死率1~5%です。
糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)は、致死率1~5%と決して軽視できない病態です。
主な死因は、重度脱水からのショック、致死的不整脈、脳浮腫、敗血症などです。
DKAを予防するには、日々の適切な血糖管理と、シックデイ対策が重要です。
万が一DKAを発症しても、早期に適切な治療を開始すれば、死亡リスクを大幅に減らすことができます。
「早期発見・早期治療」が DKA から命を守るうえで最も重要です。
ケトアシドーシスについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「ケトアシドーシス」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 糖尿病で現在通院していますか?
- 尿の回数が増えましたか?
- これまでに【糖尿病・糖尿病境界型(予備群)】と診断されたことはありますか?
- 口の中が乾いていますか?
- お腹の痛みがありますか?
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この記事の監修医師
濵﨑 秀崇 先生
はまさき医院 内科・糖尿病内科・内分泌・代謝内科
【経歴】 2002年 東京大学理学部 生物学科 卒業 2008年 広島大学医学部 医学科 卒業 2008年 国立病院機構横浜医療センター 研修医 2010年 国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科 レジデント 2012年 国立国際医療研究センター国府台病院 内科 医師 2016年 自治医科大学大学院 医学系研究科 卒業 2017年 医療法人泰水会 濵﨑クリニック 医師 2022年 University of Derby MBA Global 修了 2024年 University of Manchester MRes Public Health 修了
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- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/02/15