悪性黒色腫(メラノーマ)の初期症状は?悪性黒色腫(メラノーマ)
監修医師阿部 吉倫内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/02/15
メラノーマとは
色素をつくる細胞(メラノサイト)が癌化した皮ふがんのひとつで、頭から足の裏の皮ふまで、爪を含んで全身のどこにでもできる可能性があります。通常のほくろに比べて黒っぽく、色むらがあったり、盛り上がったりします。爪にできると爪が茶色っぽく透けて見えます。稀に、色のないタイプもあります。
「メラノーマ」とはどのような病気ですか?
皮膚がんの一種で、皮膚の色素に関係するメラノサイトという細胞ががん化して起こる病気です。
「メラノーマ」とは、皮膚がんの一種であり、皮膚の色素に関係するメラノサイトという細胞ががん化して起こる病気です。見た目はホクロやシミとよく似ていますが、以下のような特徴がある場合は、メラノーマが疑われます。
- 形に対称性がない
- 境界が不明瞭
- 色ムラがある
- 大きさが6mm以上
- 形、色、大きさに変化がある
また、皮膚だけでなく、眼球結膜や口腔粘膜、外陰部などの粘膜にもできる可能性があります。
この病気が疑われる場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。
メラノーマの症状
ほくろが急に増える症状はメラノーマの前兆である可能性はありますか?
ほくろが急に増える症状は、紫外線が原因である可能性があり、メラノーマのリスクを高めることがあります。
メラノーマの発生には紫外線の影響が大きいことがわかっています。特に、急激な日焼けや紫外線曝露がリスク要因とされています。
ほくろの数が急に増えることは、紫外線によるダメージの蓄積が原因である可能性があり、メラノーマのリスクを高めることがあります。
また、メラノーマはほくろの形状や色の変化に特徴があり、日本人の場合足の裏や足の指、爪の部分に発生しやすい傾向にあります。
ほくろが急に増えたり、形や色が変わったりするなど気になる症状がある場合は、早めに皮膚科医の診察を受けることをおすすめします。
メラノーマの初期症状の写真やイラストはありますか?
初期症状に限ったものは、ガイドラインや学会で提示していません。
初期症状に限ったものはガイドラインや学会で提示していませんが、4種類に分類されるメラノーマの写真が日本皮膚悪性腫瘍学会のホームページにあります。ただし、これらの写真はあくまで一例であり、すべての場合が同じような臨床像を呈するわけではありません。
メラノーマは見た目、顕微鏡で見た時の様子、予後から4種類に病型分類されており、それぞれに特徴があります。
悪性黒子型
高齢者の顔に多く、10年以上かけて徐々に大きくなります。
表在拡大型
さまざまな年代の体幹や下腿に生じます。
結節型
色素班が生じず、結節や腫瘤のみの病変です。
末端黒子型
一般的に、青年~壮年期(19歳〜64歳)以降の足底や手足の爪に生じます。最初は不整形の黒色斑がですが、数ヶ月~数年で色素斑内に結節や腫瘤、潰瘍を生じます。
以下の2枚の写真は、いずれもメラノーマの写真です。

メラノーマには初期症状はありますか?
ホクロに似たシミのようなものができます。
初期の「メラノーマ」は、ホクロやシミと見分けがつけにくいですが、以下のような特徴が見られる場合は、ホクロやシミよりもむしろメラノーマが疑われます。
- 形に対称性がない
- 境界が不明瞭
- 色ムラがある
- 大きさが6mm以上
- 形、色、大きさに変化がある
これらの特徴が見られる場合、メラノーマの可能性がありますので、皮膚科を受診するようにしましょう。
また、先天性色素性母斑という生まれつきあるホクロは、メラノーマに発展する可能性があります。そのため、もともとあるホクロの形や色、大きさに変化がないか、定期的に観察することも推奨されています。
メラノーマではどのような症状がありますか?
ホクロに似たシミのようなものができ、進行すると色、形、大きさが変化したり、皮膚がえぐれることがあります。
「メラノーマ」を疑う症状としては、ホクロのようなシミができるというのが挙げられます。メラノーマはしばしばホクロとよく似た見た目をしていますが、よりメラノーマが疑われる見た目というのがあります。メラノーマの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 形に対称性がない
- 境界が不明瞭
- 色ムラがある
- 大きさが6mm以上
- 形、色、大きさに変化がある
これらの特徴が見られる場合、メラノーマの可能性がありますので、皮膚科を受診するようにしましょう。
メラノーマの原因
メラノーマの原因は何がありますか?
原因は不明とされていますが、外部刺激や紫外線が原因となる場合があるとされています。
「メラノーマ」の原因として、以下のようなものが考えられます。
紫外線
間欠的・大量の紫外線暴露がメラノーマ発症のリスクになると考えられています。日焼け回数と発症リスクに関係があるという報告もあります。
物理的な刺激
荷重ストレスなどが関係していると考えられています。
免疫力低下
エイズや血液系のがんによって免疫力が低下している方や、臓器移植に際して免疫抑制剤を使用している方は、メラノーマ発症リスクが高いと報告されています。また、これらのリスクを抱える患者さんに発症したメラノーマは、予後が悪いという報告もあります。
先天性色素性母斑(生まれつきのホクロ)
ホクロには、生まれつきあるものと、成長とともに新しくできるものがあります。生まれつきあるホクロは、メラノーマ発症のリスクになると考えられています。特に、成人時点で長径が20cm以上になると予想される、先天性巨大色素細胞母斑は、メラノーマの発症のリスクが高いと報告されています。欧米での研究では、新しくできたホクロの個数とメラノーマの発症との関係が指摘されていますが、日本人において、これらの関係を示す十分な研究結果は得られていません。
メラノーマの検査・診断
メラノーマは血液検査でわかりますか?
血液検査だけではわかりません。
メラノーマは血液検査だけではわかりません。メラノーマの診断で行われる主な検査は、主な検査は視診、ダーモスコピー、生検・病理検査、CT、MRI、超音波などの画像検査です。
一方、血液検査は経過観察や治療効果の判断で補助的に用いられることがあります。治療に免疫チェックポイント阻害薬を使う場合、血液検査で血算(血球数など)、一般生化学、間質性肺炎のマーカー(KL-6)、糖尿病スクリーニング(ヘモグロビンA1C)、甲状腺機能マーカー、筋炎マーカー(CK)などを定期的にチェックします。
メラノーマ(悪性黒色腫)とほくろとの見分け方として、何かの特徴はありますか?
メラノーマには、非対称、辺縁不整、色ムラ、大きさが6mm以上、見た目の変化といった外見上の特徴があります。
「メラノーマ(悪性黒色腫)」とほくろを見分ける際に注目すべき特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 形に対称性がない
- 境界が不明瞭
- 色ムラがある
- 大きさが6mm以上
- 形、色、大きさに変化がある
上記のような特徴が見られる場合は、メラノーマを疑い、皮膚科を受診するようにしましょう。
また、先天性色素性母斑という生まれつきあるホクロは、メラノーマに発展する可能性があります。特に成人時点で20cmを超えることが予想されるような大きなものは、2.3〜7.5%がメラノーマに発展すると報告されており、注意が必要です。
メラノーマでは病理検査をしますか?
メラノーマが疑われる場合は、病理検査が行われます。
メラノーマが疑われる場合は、病理検査が行われます。最初は視診・ダーモスコピー(詳細な構造を観察できる拡大鏡)によって肉眼で観察しますが、確定診断のためには、病変の一部か全体を切り取って顕微鏡で調べる生検・病理検査が必要です。
異常な増殖や細胞の形の乱れの有無、腫瘍の深さ(厚さ)や潰瘍の有無、細胞の分裂速度を測るマーカーも評価して、進行度や分類が決まります。結果にはこれらの情報が記載されており、医師が総合的に判断します。
病理検査で診断が確定したら、がん転移の有無を調べるための超音波やCT、MRIなどの画像検査、またセンチネルリンパ節生検が行われます。また、検査結果が返ってくるまでの期間は一概に言えません。医療機関に確認しましょう。
メラノーマの検査キットはありますか?
市販の簡易検査キットはありません。
医療現場で治療方針を決定するために用いられるものはありますが、現時点では自宅で使えるような簡易に診断できる検査キットはありません。メラノーマの診断は、視診、ダーモスコピー、生検・病理検査、CT、MRI、超音波などの画像検査によって行われます。
- 形が左右対称性でない
- 境界がギザギザしている
- 色が均一でなく、濃淡が混じっている
- 直径が6mm以上ある
といったほくろ・しみがあり、メラノーマを疑う場合は、自己診断せず皮膚科を受診しましょう。
メラノーマで遺伝子検査は行いますか?
医師が必要と判断した場合に行われます。
すべての患者さんが対象となるわけではありませんが、医師が必要と判断した場合にメラノーマの遺伝子検査が行われます。診断の補助や治療方針の決定に重要です。
メラノーマの腫瘍細胞はそれぞれ遺伝子の特徴が異なっており、遺伝子の特徴を調べてメラノーマを分類するのが現在の主流です。分類に合わせて、効果的な治療計画を立てやすくなります。
また、がん細胞にBRAF遺伝子の変異の有無を調べ、変異があれば分子標的薬(BRAF/MEK阻害薬)が治療の選択肢に加わります。
メラノーマの治療・対処法
悪性黒色腫(メラノーマ)への対処法は?
放置すると大きくなり、臓器転移を起こすことがあるため、早期の診断・治療が大切です。治療は手術治療を中心に、状態に応じて抗がん剤治療などの薬物治療が行われます。疑われる場合には皮ふ科を受診しましょう。
メラノーマの場合、主にどのような治療をしますか?
基本的には外科的切除を行います。転移などがある場合は、薬剤治療を行うことがあります。
「メラノーマ」は、以下の要素を用いて、ステージ0からステージⅣに分類されます。
- 原発巣(はじめにできた場所)の厚さ
- 潰瘍の有無
- リンパ節転移の有無とその分布
- 離れた場所への転移の有無
ステージ0〜Ⅱでは主に外科的切除が行われます。ステージⅢでは外科的切除のあとに、再発予防を目的として、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を用いた薬物治療が行われます。ステージⅣでは、主に薬物治療が行われます。骨や脳への転移が見られる場合には、これらの転移した場所による症状の緩和目的に放射線治療が行われることもあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
メラノーマを10年放置した場合どうなりますか?
メラノーマを10年放置すると転移が進行する可能性が高く、生命に重大な影響を及ぼします。
メラノーマを10年間放置すると、腫瘍は進行し、リンパ管や血管を通して、体内のさまざまな部位に転移する可能性が高まります。特に、リンパ節や肺、肝臓、脳などの重要な臓器に転移することが多く、生命に重大な影響を及ぼすことがあります。
メラノーマは早期発見・早期治療が極めて重要であり、放置することで腫瘍が進行し、治療の選択肢が限られ、予後が悪化する傾向があります。そのため、皮膚に異常を感じた場合は、速やかに専門医の診察を受けることが強く推奨されます。
参考文献
皮膚がん診療ガイドライン策定委員会(メラノーマ診療ガイドライングループ).“皮膚がん診療ガイドライン第4版 メラノーマ診療ガイドライン 2025”.日本皮膚科学会.https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/melanoma2025.pdf,(参照 2026-03-17).
皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(有棘細胞癌ガイドライングループ).“皮膚悪性腫瘍ガイドライン第 4 版 皮膚リンパ腫診療ガイドライン 2025”.日本皮膚科学会.https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/SCC_GL2020.pdf,(参照 2026-03-17).
中村泰大.“メラノーマ(ほくろのがん)”.皮膚科Q&A.https://qa.dermatol.or.jp/qa12/index.html,(参照 2026-03-17).
悪性黒色腫(メラノーマ)の専門医がいる近くの病院はありますか?
悪性黒色腫(メラノーマ)の専門医がいる病院を見るメラノーマの薬
メラノーマは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬を使うことがあります。消化器系をはじめ、さまざまな副作用があります。
「メラノーマ」の治療として、外科的切除が適切な場合は手術が行われます。リンパ節や他の臓器への転移が見られ、切除ができない場合には、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を用いた薬物治療が行われます。
メラノーマの治療で主に用いられる分子標的薬としては、ダブラフェニブ、トラメチニブなどが、免疫チェックポイント阻害薬としてはニボルマブ、イピリムマブ、ペムブロリズマブが挙げられます。
それぞれの薬剤の頻度が高い副作用として、以下のようなものが挙げられます。
ダブラフェニブ+トラメチニブ(併用)
ニボルマブ、イピリムマブ、ペムブロリズマブ
上記以外にもさまざまな副作用がありますので、これらの薬剤を使用する際は、主治医の説明を十分確認するようにしましょう。
参考文献
日本皮膚科学会 ・人日本皮膚悪性腫瘍学会 . 皮膚悪性腫瘍ガイドライン第 3 版 メラノーマ診療ガイドライン 2019. 金原出版. 2019
ノバルティスファーマ株式会社.“タフィンラーカプセル50mg タフィンラーカプセル75mg”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/3002424291046M10201_11,(参照 2024-06-13).
小野薬品工業株式会社.“オプジーボ 点滴静注”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/1801884291427A10241_65,(参照 2024-06-13).
ノバルティスファーマ株式会社 .“メキニスト錠0.5mg メキニスト錠2mg”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/300242_4291047F1026_1_12,(参照 2024-06-13).
メラノーマの経過・予後
爪にメラノーマが現れた場合の余命(生存率)はどのくらいですか?
爪のメラノーマの予後も爪以外の場合と同様、病期により異なります。
爪に発生するメラノーマの生存率に関する具体的なデータはありませんが、爪のメラノーマの予後も、他の部位に生じた場合と同様、腫瘍の進行度合いによって大きく異なります。
腫瘍の厚さが厚くない段階や転移のない段階では、早期発見・早期治療によって治癒も期待されますが、遠隔転移を生じた場合は、生命に重大な影響を与える可能性があります。
転移のない段階やリンパ節転移があっても、小さい場合では、5年生存率はおおむね80%を超えていますが、腫瘍の厚さが厚くなり、リンパ節転移が大きい場合やリンパ節転移の数が増えるにしたがって、5年生存率は大きく低下します。遠隔転移がある場合は、転移した臓器によって予後が異なることが報告されています。
例えば、
- 皮膚・リンパ節・消化管への転移では生存期間中央値が12.5ヶ月、5年生存率が14%
- 肺への転移では生存期間中央値が8.3ヶ月、5年生存率が4%
- 肝・脳・骨への転移では生存期間中央値が4.4ヶ月、5年生存率が3%
とされています。
したがって、爪部メラノーマにおいても、早期発見と適切な治療が生存率向上の鍵となります。爪に異常を感じた場合は、速やかに皮膚科専門医の診察を受けることが重要です。
参考文献
皮膚がん診療ガイドライン策定委員会(メラノーマ診療ガイドライングループ).“皮膚がん診療ガイドライン第4版 メラノーマ診療ガイドライン 2025”.日本皮膚科学会.https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/melanoma2025.pdf,(参照 2026-03-17).
中村泰大.“メラノーマ(ほくろのがん)”.皮膚科Q&A.https://qa.dermatol.or.jp/qa12/index.html,(参照 2026-03-17).
皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(有棘細胞癌ガイドライングループ).“皮膚悪性腫瘍ガイドライン第 3 版 皮膚リンパ腫診療ガイドライン 2019”.日本皮膚科学会.https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/melanoma_GLv2.pdf,(参照 2026-03-17).
土田哲也ほか.“皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第 2 版”.日本皮膚科学会.https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/guideline_SknCncr.pdf,(参照 2026-03-17).
斎田 俊明ほか.“皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン”.日本皮膚科学会.https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913831_3.pdf,(参照 2026-03-17).
メラノーマの生存率はどのくらいですか?
大きさと転移の有無に大きく影響を受けます。1mm以下の厚みの場合、5年生存率がほぼ100%です。
「メラノーマ」は、以下の要素を用いて、ステージ0からステージⅣに分類されます。
- 原発巣(はじめにできた場所)の厚さ
- 潰瘍の有無
- リンパ節転移の有無とその分布
- 離れた場所への転移の有無
アメリカの報告によると、5年生存率と10年生存率はそれぞれ、ステージⅠの場合は98%と95%、ステージⅡの場合は90%と84%、ステージⅢの場合は77%と69%であると報告されています(2019年報告)
。
このように、早期であるほどその後の生存率は高いので、メラノーマを早期発見・治療することが重要です。メラノーマが疑われる場合には、速やかに皮膚科を受診するようにしましょう。
対処法・セルフケア
メラノーマの場合、日常生活で気を付けることはありますか?
ほくろと見分けがつきにくいので、ほくろの様子に変化がないか、定期的にチェックするようにしましょう。
初期の「メラノーマ」はホクロやシミとの見分けがつきにくいので、ホクロやシミに大きさや色、形に変化がないかを定期的に観察するようにしましょう。
また、メラノーマは紫外線や日焼けとの関係が指摘されているため、以下のような対策を心掛けましょう。
- 長袖を着る
- つばのある帽子を被る
- 日焼け止めをこまめに塗る
など
メラノーマの治療中の方は、上記の紫外線対策に加え、禁煙、アルコールの制限、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレスの発散などが推奨されています。
完治した後も再発の可能性があるため、定期的な通院によって、再発がないかを必ず確認してもらうようにしましょう。
メラノーマで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
別の薬剤を使った治療を行います。放射線治療を行うこともあります。
「メラノーマ」の治療では通常外科的切除が行われます。
リンパ節や他の臓器への転移が見られる場合や切除ができない場合には、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を用いた薬物治療が行われます。
一次治療で十分な効果が得られない場合は、二次治療として一次治療では選択されなかった治療薬を用いた治療が行われます。通常、一次治療では分子標的薬か免疫チェックポイント阻害薬が選択され、二次治療では選択されなかった方の薬剤を用いて治療が行われます。
他の臓器への転移が見られる場合は、症状緩和目的に放射線治療が行われることもあります。
メラノーマに関連するその他の質問
メラノーマでは、痛みはありますか?
通常、痛みなどの自覚症状はありません。
通常、「メラノーマ」で痛みを自覚することはありません。転移やがんの浸潤(しんじゅん:細胞などが周囲の組織にじわじわ広がっていくこと)によって、胃や腸といった消化器や、骨などに広がった場合には、痛みを覚えることがあります。
メラノーマは外科的切除による治療を行いますが、他の臓器への転移が見られる場合や外科的切除ができない場合には、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を用いた薬物治療が行われます。また、痛みなどの症状を緩和するために、放射線治療を行うこともあります。
参考文献
日本皮膚科学会 ・人日本皮膚悪性腫瘍学会 . 皮膚悪性腫瘍ガイドライン第 3 版 メラノーマ診療ガイドライン 2019. 金原出版. 2019
Macmillan Cancer Support.“Signs and symptoms of advanced melanoma”.Macmillan Cancer Support.https://www.macmillan.org.uk/cancer-information-and-support/melanoma/advanced-melanoma/signs-and-symptoms-of-advanced-melanoma,(参照 2024-06-13).
足の爪に黒い点や線がある場合、ガン(メラノーマ)の可能性はありますか?
頻度が高いものではありませんが、定期的な経過観察が必要となることもあります。
爪甲色素線条と呼ばれる爪の黒い縦筋が生じることがあります。
小児の場合は消失することも多いので、基本的には経過観察していれば問題ありません。
思春期以降に生じた爪甲色素線条は、まれですがメラノーマの可能性もあります。
色や線条の太さなどが変化していないかどうか定期的に経過観察し、必要な場有は組織生検でがん細胞の有無を調べます。
線条が複数の爪に生じている場合は、全身性の病気、メラノサイトの活性化(爪白癬や手湿疹、爪カンジタ症などによる)ことがあります。また、抗がん剤など薬剤性に生じることもあります。
危ないほくろの特徴はありますか?
形が不整だったり、不均一な濃さだったり、大きいといった特徴があります。
以下の特徴のうち2つ以上に当てはまるほくろがある場合は、一度皮膚科専門医へのご相談をおすすめします。時には身体全体のほくろやしみをチェックして、特に足の裏や足の親指は気を付けましょう。
- ほくろ・しみの形が左右対称性でない
- ほくろ・しみの境界がギザギザしている
- ほくろ・しみの色調が均一でなく、濃淡が混じっている
- ほくろ・しみの直径が6mm以上ある
頭や背中など、自分で確認しにくい場所は家族などに確認してもらうといいでしょう。
ただし、これらの特徴はあくまで医学書を元にした表現であり、満たしているかの判断には主観的な側面も多く、悪性かどうかはさまざまな所見から複合的に医師が診断しますので、必ずしも一般の方が自分で行わなければならないというものではありません。
メラノーマは足の裏にできますか?初期の特徴はありますか?
足の裏にもできることがあります。初期に限らず、色や形が不規則で平らな色素斑です。
メラノーマは外部から刺激を受けやすい場所に多く発生することがわかっており、歩行で外部刺激を受けやすい足の裏にもできる可能性があります。歩く時に足の裏に外的な刺激を受けることは避けられませんので、時には足の裏や靴がよく当たる足の親指に変化がないか確認するといいでしょう。
また、足の裏にできやすいメラノーマは末端黒子型と呼ばれる種類です。初期に限りませんが、色や形が不規則で平らな色素斑であり、一部が盛上がっていることもあります。日本人では最も多い病型です。
メラノーマは子供や10代、20代などでも発症するリスクはありますか?
メラノーマは子供や10代、20代ではまれで、60~70歳代で最も多く発生します。
メラノーマは子供や10代20代ではまれで、60~70歳代で最も多く発生します。しかし、30~50歳代の若い世代でも発生することがあります。
日本人の場合、最も多く発生する部位は足の裏で、全体の1/4以上がここに集中しています。次に多いのは顔や手足の爪などで、その他にもさまざまな部位に発生します。
メラノーマが発生する原因については、白人に多くみられることから、紫外線が関係していると考えられています。しかし、日光に当たらない部位についてはまだよくわかっていません。
ただし、足の裏や爪など、常に刺激を受けている場所にできやすいことから、外からの刺激も関係していると考えられます。
ぶよぶよしたほくろは危険ですか?
ぶよぶよしたほくろがある場合、必ずしも危険とは限りませんが、注意が必要です。
ぶよぶよしたほくろがある場合、必ずしも危険とは限りませんが、注意が必要です。
以下の点に注意してください。
- ほくろやシミの形が左右対称ではなく、不規則な形をしている
- ほくろやシミの縁がギザギザしていたり、はっきりしない
- 黒や茶色のまだらな色合いで、むらがある
- 大きさが7mmを超えている
- ほくろやシミの形、色、大きさが変わったり、出血やかさぶたができることがある
これらのポイントに当てはまる場合は、メラノーマの可能性があるため、早めに皮膚科医に相談することが重要です。
メラノーマの転移のスピードについて教えてください。
メラノーマは他の皮膚がんと比べて転移が早いですが、転移のスピードには個人差があります。
メラノーマは、皮膚の色素細胞ががん化したもので、他の皮膚がんと比べて転移が早いことが特徴です。転移のスピードは、腫瘍の厚さや潰瘍の有無により異なります。特に、腫瘍が厚い場合や潰瘍ができている場合、転移のリスクが高まります。
転移は、リンパ管や血管を通して起こり、リンパ節や肺、肝臓、脳など全身のさまざまな臓器に及ぶ可能性があります。早期発見・早期治療が非常に重要であり、皮膚に異常を感じた場合は、速やかに専門医の診察を受けることが推奨されます。
メラノーマはどこに転移しやすいですか?
メラノーマはリンパ節や肺、脳、脊髄など、遠隔転移しやすい皮膚がんと言われてます。
メラノーマは一般的にまず近くのリンパ節に転移することが多いです。これは、がん細胞がリンパ液の流れに乗って移動するためです。
リンパ節への転移を確認するために、手術の際にセンチネルリンパ節生検という検査が行われることがあります。
遠隔転移としては肺や肝臓、脳や脊髄といった中枢神経系への転移も見られます。
メラノーマは、皮膚にできる悪性腫瘍の中でも遠隔転移しやすいことで知られているため、早期発見と適切な治療をすることが重要です。
メラノーマのステージ分類について教えてください。
メラノーマのステージ分類は、ステージ0からステージⅣに分かれており、適切な治療方針を決定するために重要な指標となります。
- ステージ0:
メラノーマが皮膚の最外層(表皮)に限局している状態です。浸潤していないため、早期発見と治療が可能です。
- ステージⅠ:
メラノーマが真皮(皮膚の中層)に浸潤しているが、厚さが1mm以下で、潰瘍がない場合です。リンパ節や他の部位への転移はありません。
- ステージⅡ:
メラノーマが1mmを超えて浸潤している場合、または潰瘍がある場合です。リンパ節や他の部位への転移はまだありません。
- ステージⅢ:
メラノーマが近くのリンパ節に転移している状態です。原発腫瘍の厚さや潰瘍の有無に関わらず、リンパ節への転移が確認されます。
- ステージⅣ:
メラノーマが遠隔転移している状態です。これは、メラノーマが他の臓器(脳、脊髄など)に広がっていることを意味します。
ステージ分類は、メラノーマの進行度を評価し、適切な治療方針を決定するために重要です。
ほくろ取るとがんになるのでしょうか?
ほくろを取ること自体ががんを引き起こすという根拠はありません。
ほくろを取ること自体ががんを引き起こすという根拠はありません。ただし、ほくろがメラノーマである場合、適切な診断と治療が必要です。
メラノーマは進行が早く、早期発見と治療が重要です。以下の症状がみられる場合は、メラノーマの可能性があるため、皮膚科医の診察を受けることが推奨されます。
- 形が左右非対称で、いびつである
- ほくろやシミの縁がギザギザしていたり、はっきりしない
- ほくろやシミの色が均一ではなく、黒や茶色が混ざっている
- 大きさが7mmを超えている
- ほくろやシミの形、色、大きさが変わったり、出血やかさぶたができることがある
目の中(眼球)にほくろのようなものがありますが、メラノーマの可能性はありますか?
眼球に発生するメラノーマもあります。
眼球に発生するメラノーマもあります。
メラノーマには、9つのタイプがあり、中でも粘膜型メラノーマは、
- 目の結膜
- 鼻の中
- 副鼻腔
- 口の中
- 直腸
- 肛門
などの粘膜に発生する皮膚がんの一種で、日本人では全体の約10%を占めます。
一般的には、日本人のメラノーマの好発部位は、足の裏や足の指、爪の部分と言われており、紫外線の関与する体幹部や四肢への発生は少ないと言われています。
耳、首、唇など顔まわりにほくろが多いのですが、メラノーマ発症リスクになり得ますか?
メラノーマの発生には、紫外線による影響が顕著であり、顔や首などの露出部位にメラノーマが発生しやすいとされています。
メラノーマの発生には紫外線が大きく関与していることが示されています。
特に、白人では紫外線による影響が顕著であり、顔や首などの露出部位にメラノーマが発生しやすいとされています。
耳、首、唇など顔まわりにほくろが多い場合、これらの部位は紫外線にさらされやすいため、メラノーマのリスクが高まる可能性があります。
ただし、日本人のメラノーマの好発部位は、足の裏や足の指、爪の部分と言われており、紫外線の関与する体幹部や四肢への発生は少ないと言われています。
ほくろが急に増えたり、形や色が変わったりするなど、気になる症状がある場合は、早めに皮膚科医の診察を受けることをおすすめします。
ほくろが多い人は体質なのでしょうか?メラノーマのリスクはありますか?
ほくろの数が多いのは紫外線によるダメージの蓄積が原因である可能性があり、メラノーマのリスクを高めることがあります。
ほくろの数が多いのは紫外線によるダメージの蓄積が原因である可能性があり、メラノーマのリスクを高めることがあります。特に、急激な日焼けや紫外線曝露がリスク要因とされています。
ただし、日本人のメラノーマの好発部位は、足の裏や足の指、爪の部分と言われており、紫外線の関与する体幹部や四肢への発生は少ないと言われています。
ほくろが急に増えたり、形や色が変わったりするなど、気になる症状がある場合は、早めに皮膚科医の診察を受けることをおすすめします。
手のひらや甲、指に急にできたほくろは危険ですか?
日本人は、手足に発生しやすいと言われており、ほくろが急に増えたり形や色が変わるなどの症状がある場合は、早めに皮膚科医の診療を受けましょう。
日本人の場合、メラノーマが最も多く発生するのは足の裏で、全体の1/4以上がここに集中しています。
次に多いのは顔や手足の爪などで、その他にもさまざまな部位に発生します。
メラノーマが発生する原因については、白人に多くみられることから、紫外線が関係していると考えられています。しかし、日光に当たらない部位についてはまだよくわかっていません。
ただし、足の裏や爪など、常に刺激を受けている場所にできやすいことから、外からの刺激も関係していると考えられます。
大きくなるほくろや盛り上がるほくろは、メラノーマになる可能性はありますか?
大きさが7mmを超えるほくろはメラノーマの特徴に該当しますが、それだけでは判断ができません。
ほくろの大きさや盛り上がりは、メラノーマの特徴に含まれます。以下の5つのポイントがあります。
- ほくろやシミの形が左右対称ではなく、不規則な形をしている
- ほくろやシミの縁がギザギザしていたり、はっきりしない
- 黒や茶色のまだらな色合いで、むらがある
- 大きさが7mmを超えている
- ほくろやシミの形、色、大きさが変わったり、出血やかさぶたができることがある
これらのポイントに当てはまる場合は、メラノーマの可能性があるため、早めに皮膚科医に相談することが重要です。
皮膚がんとメラノーマの違いを教えてください。
皮膚がんの一種がメラノーマです。
メラノーマは皮膚がんの一種です。皮膚の色に関わるメラニン色素を産生するメラノサイト(色素細胞)と呼ばれる細胞ががん化して生じるがんと考えられています。
皮膚がんは皮膚に発生するがんの総称で、メラノーマ以外のものも含まれます。
一方、メラノーマは日本語で「悪性黒色腫」とも呼ばれており、皮膚に限らずメラノサイトが存在する場所に生じる可能性があります。具体的には、鼻、口の中、女性の小陰唇、腟、眼球内部の壁などです。
メラノーマについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「悪性黒色腫(メラノーマ)」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 肌が茶色になっている部分がありますか?
- 皮ふに黒ずみがありますか?
- 皮ふに何らかの異常がありますか?
- 皮ふにただれている場所や、めくれている場所がありますか?
メラノーマに関連する病気・症状
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この記事の監修医師
阿部 吉倫
内科
2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/02/15