リウマチ熱
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リウマチ熱について「ユビー」でわかること
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リウマチ熱と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
体温が37.5℃以上
- 自覚した時期
- 3週間以上前から
- 症状の程度
- 38℃より高い
関節に熱い感じがする
- 症状の頻度
- 初めての症状である
手の指関節に症状がある
- 症状の程度
- 日常生活に支障が出る程度に痛む
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
関節の痛みがある
- 自覚した時期
- 6週間以上前から
リウマチ熱とはどんな病気ですか?
「リウマチ熱」とは、溶連菌感染による咽頭炎の後、数週間で免疫反応により関節や皮膚、心臓に炎症が起こる病気です。発症は小児に多いですが、抗菌薬により激減しています。発熱や関節痛、胸痛などの症状があります。のどの風邪の後に関節が痛くなった場合、受診して咽頭炎のことを知らせましょう。
リウマチ熱の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
リウマチ熱への対処法は?
抗菌薬やアスピリンを用いて治療します。心臓が障害されることがありますので、必ず専門医による診断・治療を受けてください。
リウマチ熱の専門医がいる近くの病院はありますか?
リウマチ熱の専門医がいる病院を見るリウマチ熱のQ&A
- A.
リウマチ熱による炎症で心臓の弁が傷つき、数年から数十年後に弁膜症を発症することがあります。
解説リウマチ熱は心臓弁膜症の原因として知られています。ここではリウマチ熱がどのように心臓弁膜症を引き起こすのかを解説します。
リウマチ熱の原因
リウマチ熱は、A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)による喉の感染症のあとに、免疫の異常反応として発症する炎症疾患です(WHO)。本来は溶連菌を攻撃するはずの免疫が、誤って自分自身の組織も攻撃してしまうことで、心臓・関節・皮膚などにさまざまな炎症を引き起こします。
リウマチ熱と心臓弁膜症の関係
リウマチ熱で心臓に炎症(リウマチ性心炎)が起こると、心臓の弁が傷つくことがあります。日本の調査では、リウマチ熱を発症した小児の約50〜60%に心炎がみられたと報告されています(鮎澤ほか、日本小児循環器学会雑誌、2016)。
弁の損傷は一度生じると元に戻りにくく、炎症後に弁が線維化・肥厚することで、15〜20年ほどの無症状期を経て弁膜症へ進行する場合があります(弁膜症治療のガイドライン2020)。特に 僧帽弁(心臓の左側にある弁)が影響を受けやすく、僧帽弁狭窄症の主な原因はリウマチ熱とされています。リウマチ熱による心臓弁膜症の症状
リウマチ熱後の弁膜症は長い無症状期を経て症状が現れることが特徴です。弁膜症が進行すると、以下のような症状がみられることがあります。
弁の機能が大きく低下すると、心不全に至る可能性もあるとされています(WHO)。世界では約5,500万人がリウマチ性心疾患に罹患しており、25歳未満で最も多い後天性心疾患とされています(WHO)。
リウマチ熱による心臓弁膜症を予防するには
リウマチ熱による弁膜症を防ぐためには、溶連菌による喉の感染症を適切に治療することが重要です(WHO)。また、一度リウマチ熱にかかった方は再発を繰り返すことで弁膜症が悪化するリスクがあるため、長期にわたる再発予防が大切とされています(弁膜症治療のガイドライン2020)。
喉の痛みや発熱が続く場合や、息切れ・動悸などの心臓に関わる症状が気になる場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るWorld Health Organization. WHO guideline on the prevention and diagnosis of rheumatic fever and rheumatic heart disease. Geneva: WHO; 2024..(参照 2026-10-06).
World Health Organization. Rheumatic heart disease(ファクトシート).(参照 2026-10-06).
日本循環器学会/日本胸部外科学会/日本血管外科学会/日本心臓血管外科学会合同ガイドライン 2020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン.(参照 2026-10-06).
鮎澤衛ほか. わが国における小児期リウマチ熱の現状. 日本小児循環器学会雑誌. 2016;32(5):429-431. - A.
溶連菌感染後に起こる異常な免疫反応が主な原因です。
解説リウマチ熱の主な原因は、A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)による喉の感染症をきっかけに起こる、免疫反応の異常です。
リウマチ熱は、溶連菌そのものが心臓や関節に入り込む病気ではなく、免疫反応の異常によって起こる病気であり、感染から通常1~5週間ほど経って発症します。
体は溶連菌を排除するために抗体(病原体を攻撃する物質)や免疫細胞を作ります。しかし、溶連菌の特定の成分(Mタンパク)の一部は、人の心臓などの組織と似た構造を持っています。そのため、溶連菌を攻撃する免疫が誤って自分の組織にも反応し、心臓、関節、脳、皮膚などに炎症を起こすと考えられています。この仕組みを「分子相同性(細菌と人の組織の特徴が似ていること)」といいます。
溶連菌に感染した人すべてがリウマチ熱を発症するわけではありません。発症には、本人の遺伝的な発症しやすさや溶連菌の種類、繰り返す感染など、複数の要因が関係すると考えられています。また、過密な生活環境や医療へのアクセスの問題は、溶連菌への感染機会や適切に治療されない感染を増やすことで、発症リスクを高める要因となります。
特に、溶連菌による咽頭炎(喉の炎症)が治療されなかった場合や、治療が不十分だった場合にリウマチ熱を発症するリスクが高まります。日本では現在、リウマチ熱はまれな病気ですが、溶連菌性咽頭炎と診断された場合には、医師の指示に従って、適切な抗菌薬治療を受けることが発症予防につながります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るWorld Health Organization. WHO guideline on the prevention and diagnosis of rheumatic fever and rheumatic heart disease. Geneva: WHO; 2024.
Centers for Disease Control and Prevention. Clinical Guidance for Acute Rheumatic Fever. CDC; updated August 5, 2025. CDC
Gewitz MH, Baltimore RS, Tani LY, et al. Revision of the Jones Criteria for the Diagnosis of Acute Rheumatic Fever in the Era of Doppler Echocardiography. Circulation. 2015;131:1806-1818. - A.
発熱や関節痛などが初期症状としてみられます。心臓に炎症が及ぶこともあり、早期の対応が大切です。
解説リウマチ熱では、発熱や関節痛などが初期症状としてみられます。ただし、リウマチ熱だけにみられる特有の前触れがあるわけではなく、一般的な感染症などでもみられる症状が多いため、初期症状だけで診断することはできません。
リウマチ熱の初期には、発熱、だるさ、食欲低下などに加え、関節痛や関節炎がよくみられます。特に膝、足首、肘、手首などの大きな関節が赤く腫れて強く痛み、数日ごとに別の関節へ症状が移る「移動性関節炎」が特徴的です。多くはA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)による咽頭炎(喉の感染症)が治まったあと、1~5週間ほどして発症するため、すでに喉の症状がなくなっていることもあります。
心炎(心臓の炎症)を起こすと、脈が速い、息切れ、胸痛、動悸などがみられることがあります。一方で、自覚症状がほとんどなく、診察や心臓超音波検査で初めて心臓の異常がわかる場合もあるため注意が必要です。
そのほか、特徴的な発疹や皮下結節(皮膚の下のしこり)がみられることもあります。舞踏運動(自分の意思と関係なく手足や顔などが動く症状)は、ほかの症状より遅く、感染から数週間~数ヶ月後に現れる場合があります。
溶連菌性咽頭炎のあとに発熱や関節痛が続く場合や、複数の関節へ痛みが移っていく場合は、医療機関を受診することが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るWorld Health Organization. WHO guideline on the prevention and diagnosis of rheumatic fever and rheumatic heart disease. Geneva: WHO; 2024.
Centers for Disease Control and Prevention. Clinical Guidance for Acute Rheumatic Fever. CDC; updated August 5, 2025. CDC
Gewitz MH, Baltimore RS, Tani LY, et al. Revision of the Jones Criteria for the Diagnosis of Acute Rheumatic Fever in the Era of Doppler Echocardiography. Circulation. 2015;131:1806-1818. - A.
いいえ。リウマチ熱とは主に小児に見られる溶連菌感染による病気ですので、他の疾患の可能性が高いです。主治医へご相談ください。
解説急な発熱自体はさまざまな病気でみられ、リウマチ熱にだけ特徴的な症状ではありません。また、リウマチ熱は主に小児から青少年、特に5歳〜15歳で見られる病気であり、かつ現代の先進国では稀な病気です。
以上により、高齢者の突然の発熱はリウマチ熱である可能性は低く、ほかの原因を考慮する必要があります。主治医へご相談ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るJames D. Cherry et al. Feigin and Cherry's textbook of pediatric infectious diseases. Elsevier. 2019
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るJames D. Cherry et al. Feigin and Cherry's textbook of pediatric infectious diseases. Elsevier. 2019
CDC.“Rheumatic Fever: All You Need to Know”.CDC.https://www.cdc.gov/groupastrep/diseases-public/rheumatic-fever.html,(参照 2024-02-22). - A.
発熱、関節痛、胸痛、発疹、不随意運動、心臓弁膜症などがあります。
解説以下のような症状があらわれることがあります。
症状のあらわれ方は、関節症状および心炎を伴う急性の発熱と、遅れてあらわれる舞踏病に伴う神経症状や行動症状に大きく分けられ、前者の方がより一般的です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るJames D. Cherry et al. Feigin and Cherry's textbook of pediatric infectious diseases. Elsevier. 2019
CDC.“Rheumatic Fever: All You Need to Know”.CDC.https://www.cdc.gov/groupastrep/diseases-public/rheumatic-fever.html,(参照 2024-02-22).
監修医師
診療科・専門領域
- 眼科