肥満にはどのような生活習慣病のリスクがありますか?
2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、心血管疾患、睡眠時無呼吸症候群、非アルコール性脂肪性肝疾患、一部のがんなど、多くの生活習慣病のリスクを高めます。
肥満は、体に過剰な脂肪が蓄積された状態を指し、様々な生活習慣病のリスクを高めます。
2型糖尿病は、肥満によりインスリン抵抗性が増加し、血糖値が上昇することで発症リスクが高まります。
高血圧は、脂肪組織が増えることで血管への負荷が増し、血圧が上昇することで発症リスクが高まります。
脂質異常症は、血中のLDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪が増加し、HDLコレステロール(善玉)が減少することで発症リスクが高まります。
心血管疾患は、糖尿病、高血圧、脂質異常症が複合的に関与し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇します。
睡眠時無呼吸症候群は、首周りの脂肪が気道を圧迫し、睡眠中に呼吸が止まることで発症リスクが高まります。
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肝臓に脂肪がたまり、炎症や線維化を引き起こすことがあり、肝硬変や肝がんに進行するリスクがあります。
また、肥満は、乳がん、大腸がん、子宮体がんなどのリスクを高めることが知られています。
これらの生活習慣病は、肥満が単なる「体重の増加」ではなく、全身の臓器に影響を及ぼす「慢性疾患のリスク因子」であることを示しています。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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