肥満が原因で狭心症になることはありますか?
肥満は動脈硬化を促進し、高血圧や糖尿病のリスクを高めるため、冠動脈が狭くなり狭心症を引き起こす可能性があります。
肥満は、狭心症のリスクを高める要因となり得ます。
狭心症は、心臓の筋肉(心筋)に酸素や栄養を送る冠動脈が狭くなり、血流が一時的に不足することで胸の痛みや圧迫感が起こる病気です。
肥満は、血中の悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を増やし、善玉コレステロール(HDL)を減らすため、冠動脈にプラーク(脂肪の塊)がたまりやすくなり、動脈硬化を促進します。
また、肥満は高血圧や2型糖尿病の発症リスクを高めますが、これらの疾患も冠動脈を傷つけ、狭心症のリスクを高めます。
さらに、肥満では脂肪細胞から炎症性サイトカインが分泌され、慢性的な炎症状態になり、これが血管内皮を傷つけ、動脈硬化を進めます。
このように、肥満は直接的および間接的に冠動脈を狭くする原因となり、結果として狭心症を引き起こす可能性があります。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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