脂肪肝も「肥満症」の一部として治療が必要ですか?
はい、治療が必要です。脂肪肝は肥満症の代表的な合併症であり、放置すると肝硬変や肝がんに進行する危険があるため、減量が必須です。
はい、脂肪肝(特にアルコールが原因ではない非アルコール性脂肪性肝疾患:NAFLD)は、「肥満症」が引き起こす代表的な健康障害(合併症)のひとつであり、積極的に治療する必要があります。
「肥満症」とは、単に太っている状態(肥満)ではなく、「肥満が原因で、なんらかの健康障害がすでに起きている状態」を指す病名です。そして、脂肪肝はその健康障害の非常に一般的な現れ方なのです。
【なぜ治療が必要か】
食べ過ぎや運動不足によって余ったエネルギーは、中性脂肪として肝臓に蓄積されます。これが脂肪肝です。
以前は「脂肪肝はただ太っているだけで、あまり心配ない」と考えられていた時代もありました。しかし現在では、脂肪肝を放置すると、その一部が炎症を起こして非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に進行し、さらに肝硬変や肝がんといった命に関わる深刻な病気に至る危険があることがわかっています。
また、脂肪肝の状態は、肝臓だけでなく全身のインスリンの効きを悪くする(インスリン抵抗性)原因となり、糖尿病や脂質異常症、高血圧をさらに悪化させるという悪循環を生み出します。
幸いなことに、肥満が原因の脂肪肝は、減量によって改善することが可能です。食事療法や運動療法で体重を5〜10%減らすだけでも、肝臓にたまった脂肪は劇的に減少し、肝機能も改善します。したがって、脂肪肝は肥満症の一部として捉え、将来の深刻な肝臓病を防ぐために、早期から減量を中心とした治療に取り組むことが非常に重要です。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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