過眠症で昼夜逆転しても問題ないですか?
心身の健康を損ない、社会生活に大きな支障をきたすため治療が必要です。
過眠症によって、昼夜逆転の状態に陥り、それを放置することは望ましくない状態です。人間の体には、約24時間周期の体内時計(サーカディアンリズム)が備わっており、ホルモン分泌や自律神経の働きを調節しています。昼夜逆転はこのリズムを著しく乱し、心身にさまざまな悪影響を及ぼします。
生物学的には、睡眠を促すメラトニンというホルモンの分泌が乱れ、睡眠の質をさらに低下させます。その結果、うつ病や不安障害などの精神疾患のリスクを高めるほか、長期的には糖尿病や高血圧、心疾患といった生活習慣病の発症リスクも上昇することが知られています。
また、社会生活への影響も深刻です。学業や仕事など、社会の多くは日中の活動を前提としているため、昼夜逆転は学業不振や失業、周囲からの孤立につながりかねません。
昼夜逆転は「仕方ないこと」ではなく、過眠症の治療の一環として、薬物療法など積極的に改善を目指すべき状態です。治療については医師に相談してください。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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