やけどの跡が肥厚性瘢痕になることはありますか？

肥厚性瘢痕は、やけどやけがなどによる傷が治る過程で、皮膚が盛り上がって赤くなったり、かゆみや痛みを伴ったりする状態を指します。

通常、傷が治るときは、まず炎症が起き、次に新しい組織が増え、最終的に平らな成熟した傷跡になります。しかし、やけどの傷跡の場合、傷が閉じたあとに炎症が長引いたり、皮膚に引っ張る力がかかったりするなど、いくつかの原因が重なることで、数週間から数ヶ月後に肥厚性瘢痕として現れることがあります。その後、3ヶ月から6ヶ月で大きくなり、約2年で成熟した傷跡になるとされています。

やけどは、肥厚性瘢痕の原因のひとつとして挙げられています。そのため、やけどの治療後は、傷跡が肥厚性瘢痕にならないよう、経過を注意深く見守ることが大切です。早期の段階で適切な治療を始めることが、肥厚性瘢痕の進行を防ぎ、症状を和らげるために重要になります。