ドケルバン病の場合、主にどのような治療をしますか?
安静や投薬加療、サポーターの使用が一般的です。改善しない場合は注射や手術も検討されます。
ドケルバン病の治療は、まず患部の安静などの保存加療(手術以外の治療方法)から始めるのが一般的です。
安静と固定
- 親指や手首の使いすぎを避けること、原因となる動作を減らすことが基本的な治療方法です。
- サポーターや装具を用いて、親指や手首の動きを制限することも有効です。
薬物療法
- 痛みを和らげ、炎症をおさえるために、飲み薬(消炎鎮痛剤)や、湿布・塗り薬などの外用薬が使われます。
注射療法
- 痛みが強い場合や、飲み薬・外用薬で効果が不十分な場合には腱鞘内への注射が検討されます。ステロイド(炎症を抑える薬)と局所麻酔薬を混ぜたものを注射する場合が多いです。この注射は高い効果が期待できますが、ステロイドの副作用としての糖尿病の悪化や局所の細菌感染症、注射による神経損傷の可能性などの危険性がある点に注意が必要です。
リハビリテーション
- 患部の痛みや筋肉の緊張を和らげるために、アイシングや温熱療法などの物理療法が行われることがあります。
- 関節の動きをよくするための運動療法や、症状に合わせた手の使い方、日常生活での工夫も重要です。
これらの保存的治療で改善が見られない場合や、症状が頻繁に再発する場合は、手術が検討されます。
手術
- 腱が通るトンネル(腱鞘)を切開し、腱がスムーズに動けるようにスペースを広げます。
- 手術時間は30~60分程度で、日帰りで行われることも多いです。
- 重要な神経が近くを通っているため、神経損傷のリスクに注意が必要です。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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